イランの石油収入、550億ドルに:昨年度比で32%の減収
2010年01月18日付 Mardomsalari 紙

アメリカ・エネルギー情報局は、2009年におけるイランの石油収入の総額を550億ドルであったと発表した。この数字は2008年比で、32%の減少である。

 ファールス通信の報道によると、2009年のイランの石油収入の総額は、2008年の同国の石油収入の68%にすぎないという。

 西暦2008年にイランが石油輸出で手に入れた収入の総額は820億ドルだったのに対し、2009年にはこの数字は550億ドルになったという。

 アメリカ・エネルギー情報局は最新の報告の中で、OPEC12カ国の2009年の石油収入は5730億ドルだったとしている。これに対し、前年この数字は9650億ドルであったという。

 この報告はまた、2010年のOPECの〔石油〕収入の総額は7670億ドルになると予測している。

 石油価格が急落したこと、及びOPECが生産量の上限を低く抑える政策を取ったことが、イランをはじめとするOPEC各国の2009年の石油収入の急落を招いた。

 この報告によると、イランは石油収入の規模から言えば、2009年度はOPEC加盟国のうち2位であった。同時期、サウジアラビアが原油の販売によって1540億ドルを稼ぎ、一位となった。UAEが原油販売によって520億ドルの収入を同時期獲得し、3位となっている。

 同時期、クウェートは460億ドル、カタール240億ドル、イラク370億ドル、リビア340億ドル、アルジェリア430億ドル、アンゴラ420億ドル、ナイジェリア460億ドル、ベネズエラ330億ドル、エクアドル60億ドルの石油収入を、それぞれ得ていたと推測されている。  

 この報告によれば、イランはOPEC加盟国中、サウジアラビアに次いでもっとも石油収入が多かったが、しかし一人当たりの収入からすると、下位3カ国の中に位置している。ナイジェリアは、2009年において一人当たりの石油収入が325ドルともっとも少ない。同国に次いで、エクアドルが411ドル、イランが821ドルで、それぞれ下から二位と三位に位置している。

 カタールは一人当たりの石油収入が25,221ドルで、最も多い。それに次いで、クウェートが17,000ドル、UAE10,863ドル、リビア5,421ドル、サウジアラビア5,368ドル、アンゴラ3,294ドル、アルジェリアも1,250ドル、イラクは1,284ドル、ベネズエラは1,239ドルとなっている。

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( 翻訳者:柳田絵莉子 )
( 記事ID:18352 )