お菓子のウルケル、ゴディバにつづき香辛料のマコ―ミックを買収か?
2010年01月28日付 Milliyet 紙

大手チョコレート企業のゴディバの買収をしたことで注目を集めたウルケルは、今回は、別の世界的な大企業に関わっている。ウルケルが、アメリカのマコーミックと接触していることがわかった。

2007年世界で最も高級なベルギーのチョコレートメーカー、ゴディバを8億5000万ドル(約767億円)で買収したウルケルは、今回は、別の世界的な大企業と交渉している。アメリカの有名な香辛料メーカーであるマコーミックと交渉をしていることが判明したウルケルは、このメーカーと、ケロッグ社、ヒーロー社とやっているように、トルコ市場で合弁会社をつくるか、あるいは、さらに先んだ計画をすすめるとみられている。ウルケルは、ゴディバを買収した後、去年はDandyの商標で知られているヨーロッパの有名なガムメーカーのガムリンクと50%-50%の業務提携を行なった。

ユルドゥズ・ホールディング取締役で財務担当グループ会長のアティラ・クラマは、以前ミッリエト紙に対して行なった会見において、未来の目的に関して国際的な規模で発展の機会がある提携先をみつける努力をしているとし、食糧分野について国際的な合弁に興味があると明らかにしていた。

■物置でつくられた会社

世界でも有名な香辛料の会社であるマコーミックは、アメリカのボルティモア市で1889年に当時25歳であったウィローフビー・M・マコーミックによって、1部屋1物置きからなる家で創立された。最初の製品はフルーツシロップ、ビールの成分、鉄の接着剤だったマコーミック氏は、この製品を一軒一軒まわって売ってあるいた。

「最もいい仕事をすれば、誰かが買う」というスローガンを掲げていた創立者のマコーミック氏は、1896年にフィラダルフィアのFGエメットという香辛料の会社を買収し大きくなり続けた。FGエメットに属するすべての機械を船でボルティモアに運んだマコーミックの香辛料製品は、この工場を買収したことはで加速した。続いて輸出もし始めたマコーミックは、この会社を今日の世界で香辛料とハーブにおいてリーダー格の会社に育てた。

現在、全世界で約8000人が勤務しており、2008年のネット取引は310億ドル(約2兆7980億円)で、この巨大会社が所有する商標は以下である:
マコーミック、スキリング(アメリカ)、ザタレインス(アメリカ)、オールドベイシーゾニング(アメリカ)、ダクロス(ヨーロッパ)、クラブハウス(カナダ)、ビリービーハニー(カナダ)、スチュワルツ(イギリス)、マコーミックフーズオーストラリア(オーストラリア)、タイキッチンシンプリーアジア(アメリカ)、ローリーズ&アドルフ(アメリカ)

■ドイツのお茶の会社とも会議を行なっている

・ユルドゥズ・ホールディングは、90年代の頭に新しいセクターに進出する戦略を身に付けた。最初は国際的な合弁の試みは、1993年にヨーロッパの最も大きな小麦粉メーカーであるクレスターとであった。
・同ホールディングの別の外国の会社との提携は、離乳食メーカーと実現した。2003年にスイスのヒーロー社とトルコの最初の国内離乳食工場を設立した。
・同ホールディングの主要商標であるウルケルは、2005年に世界で有名な朝食シリアルメーカーのケロッグとトルコでの提携という形で、名前をケロッグの下にかかせた。
・-ウルケルは、2007年にはベルギーのチョコレート大手のゴディバを買収した。
・2009年はデンマークのガムリンクと業務提携した。
・ユルドゥズ・ホールディングは、ヨーロッパの有名なお茶メーカーからローレンススペトマン社と提携の話し合いを続けている。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:18358 )