アルメニア・トルコ議定書難航、アルメニア国会で「拒否権」法案審議中
2010年01月28日付 Radikal 紙

アルメニアは、トルコと共同で作られた議定書に対してセルジ・サルキシャン大統領へ拒否権を認める法案を審議中である。

アルメニアはセルジ・サルキシャン大統領にトルコ・アルメニア議定書に対する「拒否権」を認める法案を審議中である。

ウォールストリートジャーナル紙に登場した話好きなビゲン・サルキシャン・アルメニア共和国大統領外務参事官は、政府が議定書承認のために、必要な資料を議会に提供し、同時にそれとは異なる審議も行っていると話した。

参事官は議定書に対する拒否権行使法案の審議を進めていると話した。こうなると、アルメニアとトルコの議会が議定書を承認しても、サルキシャン・アルメニア大統領が最終的に拒否権を行使しうる。ビゲン・サルキシャン参事官は「もう既にかなり複雑な段階に来ています」と話した。そして、議定書の承認にとってせっかくの機会を失ってしまうと、全地域で昨今見られる進展が後退するだろうと述べた。

■ アアリエフ:トルコは絶対承認しない

アアリエフ・アゼルバイジャン大統領は同紙にコメントを寄せた。彼はトルコがアルメニアとの関係正常化を目指した議定書を絶対に承認しないと話した。アアリエフ大統領は、カラバフのアルメニア占領の解決なくして議定書の発行はあり得ないと考えている。トルコの態度にも満足していると話した。

アンカラ・エリヴァン両政府間の議定書は、10月に調印され、トルコとの外交関係の構築、国境解放が見込まれたが、これに関して、アルメニア憲法裁判所が、法的判断を発表した後、このプロセスは困難な状況に陥った。裁判所は、設立予定の歴史研究機構が1915年の出来事を議論できないであろうこと、そして「相互国境の承認」の原則が1990年後の合意を含むとの判断に至った。アフメト・ダヴトオール外務大臣は、決定に関する不快感を、エドワルド・ナルバンジャン・アルメニア外務大臣と両国和解を支持したヒラリー・クリントン合衆国国務大臣に伝えた。

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( 翻訳者:百合野愛 )
( 記事ID:18360 )