アンタリヤ暴風雨被害、生鮮野菜市場に打撃
2010年02月09日付 Hurriyet 紙

アンタリヤに被害を与えた暴風雨が、地域経済にも大きな打撃を与えた。アンタリヤ全域で多くのビニールハウスが水没し、野菜や果物、花の生産地が大きな被害をこうむった。トルコで最も重要な農業生産の中心地であるアンタリヤで起きたこの自然災害が、生鮮野菜価格の高騰をまねくのでは懸念されている。

アンタリヤ輸出協会とアンタリヤ切花輸出協会の会長であるオスマン・バーダトルオール氏は、アクス峡谷が氾濫した結果、アンタリヤのクンドゥ、カドリイェ、ベレキ、クムキョイ地区の生花用ビニールハウスが水没したと発表した。

アンタリヤで風速90キロの暴風雨

バーダトルオール氏は、2月14日のバレンタインデーと3月8日の世界女性の日に向けて切花の輸出を手がけている企業が、数百ドヌム(1ドヌム=約920平方メートル)分のビニールハウスが水没してしまい、輸出業に悪影響を受けているとし、次のように述べた。

「昨日の激しい風雨のせいで、地域の河川が氾濫した。生花生産の中心地であるクンドゥ、カドリイェ、ベレキ、クムキョイで大きな被害があった。ビニールハウスが2メートルも水没したのだ。花の輸出を行っている主要な企業は花の輸出シーズンを終わらせることとなった。これは甚大な被害だ。何百ドヌムにもおよぶ生花のビニールハウスが水没したのだ。輸出はこの先も滞るだろう。2月14日のバレンタインデーと3月8日の世界女性の日に向けての出荷も、利益確保も難しい状況だ。値上がりのせいでヨーロッパ市場の顧客が離れていく可能性もある。」

野菜のビニールハウスも打撃を受ける

アンタリヤ生鮮野菜果物輸出協会のムスタファ・サトジュ会長も、暴風雨のせいでアンタリヤの中心部といくつかの郡で野菜のビニールハウスが被害を受けたことを明らかにした。寒気と雨がヨーロッパ市場への作物出荷に影響を及ぼすだろうとした同会長は、以下のように説明した。

「寒気と雨が市場への作物出荷に影響するだろう。作物の品質が落ちる結果、問題が起きる可能性もある。値上がりもしている。しかしライバル国の値段のこともあるので、我々の輸出価格を上げることはできない。生鮮野菜果物の輸出も少なからず影響を受けるだろう」

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( 翻訳者:牧史織 )
( 記事ID:18443 )