トルコ統計機構、2009年失業率データを発表
2010年03月02日付 Yeni Safak 紙

トルコ統計機構(TÜİK)は、2009年の失業率が14%と発表した。昨年のトルコの失業者数は347万1千人に増えた。トルコの昨年の雇用労働者数は、一昨年より8万3千人増の2127万7千人だった。労働者の分野別構成は、農業分野では1ポイント増、サービス業分野では 0.5ポイント増、製造業分野では1.6ポイント減という結果だった。

トルコ統計機構は、世帯労働力調査『2009年の結果』を明らかにした。
この調査によると、2009年のトルコの人口は、一昨年より81万8千人増の7054万2千人で、15歳以上の人口は、 91万4千人増の5168万6千人であった。さらに、雇用労働者数は、一昨年より8万3千人増の2127万7千人になった。農業従事者数は、23万8千人と増えたが、農業従事者以外の労働者数は15万5 千人と減少した。

2009年に雇用された労働者は、24.7%が農業、19.4%が製造業、5.9%が建造業、50%がサービス業に従事している。一昨年に比べると、農業分野が、労働者の中で占める割合は1ポイント増、サービス業は0.5ポイント増、これに対し製造業は1.6ポイント減、建造業は変わらなかった。

■ 若年層の失業率は25.3%に

トルコの失業率は2008年より86万人増えて347万1千人になった。失業率は14%の水準に達した。2009年の都市部の失業率は3.8ポイント増の16.6%、農村部では1.7ポイント増の8.9%だった。

トルコの農業以外の失業率は、一昨年より3.8ポイント増の17.4%であった。このうち、男性の失業率は、一昨年より3.7ポイント増の16%に、女性の失業率は3.8ポイント増の21.9%になった。若年層の失業率は25.3%だった。2008年の同統計では20.5%であった。

■ 非登録労働者は43.8%に増加

従事している仕事ゆえに社会保障機構に登録をしていない労働者は、一昨年より0.3ポイント増えて、全体の43.8%に上った。一昨年より、昨年の社会保障に非登録の農業従事者は、87.8%から85.8%に下がり、農業以外の分野では29.8%から30.1%に上がった。

■ 労働従事率47.9%に増加

2009年のトルコの労働従事率は、一昨年より1ポイント増の47.9%となった。
男性の労働従事率は、一昨年より0.4ポイント増の70.5%、女性は1.5ポイント増の26%だった。都市部の労働従事率は、0.8ポイント増の45.8%、農村部では1.3ポイント増の52.7%という水準だった。

■ 地域別の結果

2009年の労働従事率が最も高い地域は、60.7%の東黒海地域だった。男性の労働従事率が最も高かった地域は74.3%の地中海地域、女性で最も高かったのは48%の東黒海地域だった。

最も雇用が増加した地域は、7万2千人の南東アナトリアであった。これに対して、最も雇用が減少した地域はイスタンブル地域だった。イスタンブル地域では、雇用が19万7千人減少し、このうち82.2%が製造業の雇用の減少によるものである。

地域別の労働分野の割合を見てみると、農業の占める割合の最も大きい地域は、58.7%の北アナトリア地域で、製造業の占める割合が最も大きい地域は、 37.9%のイスタンブル地域、37.3%の東マルマラ地域である。そしてサービス業の占める割合が最も大きい地域は63.8%の西アナトリアであった。

失業率の最も高い地域は、17.5%の地中海地域で、最も低い地域は6%の東黒海地域であった。2009年の男性の失業率が最も高い地域は、18.4% の南東アナトリアで、女性の失業率が最も高い地域は19.9%のイスタンブル地域だった。

労働従事率の最も高い地域は、60.7%のTR90地域(トラブゾン、オルドゥ、ギレスン、リゼ、アルトヴィン、ギュムシュハネ)だった。これに続くのは 56.1%のTR81地域(ゾングルダク、カラビュク、バルトゥン)で、労働従事率が最も低い地域は、31.5%のTRC3地域(マルディン、バトゥマン、シュルナク、スィイルト)、そして34.4%のTRC2地域(シャンルウルファ、ディヤルバクル)であった。

■ 就業人口の17.5%がイスタンブルに

15歳以上の労働力人口の18.6%を抱えているイスタンブルは、総就業人口の17.5%を占めている。また、労働人口のうち6.7%がいるアンカラ地域は、総就業人口の6.3%を占める。

失業率の最も高い地域は、22%のTR62地域(アダナ、メルスィン)で、これにTRC2地域(シャンルウルファ、ディヤルバクル)が18.8%で続いている。失業率が最も低い地域は、6%のTR90地域であった。
トルコ統計機構(TÜİK)による、2007,2008、2009年の労働力データは以下のとおりである:
          
労働可能人口(千)(2007) 23.523 ,(2008)23.805, (2009)24.784
労働者(千)(2007) 21.189, (2008)21.194 ,(2009)21.277
失業者(千)(2007) 2.333, (2008)2.611 ,(2009)3.471
雇用率(%)(2007) 43,1 ,(2008)41,7, (2009)41,2
失業率(%)(2007) 9,9, (2008)11,0 ,(2009)14,0

参照
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News2006622_2788.html

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( 翻訳者:大久保はるか )
( 記事ID:18595 )