イマーム・ハティプ高校生徒数、係数廃止への期待から増加
2010年03月03日付 Radikal 紙

YÖK(高等教育機構)による「全高校の大学入試における係数の同率化」決定により、イマーム・ハティプ校(イスラム宗教高校)の生徒数は2月28日過程以降の最高値を記録した。前年14万3千だったイマーム・ハティプ校生徒数は、今年19万8千となった。

国民教育省により2009-2010年度教育統計が公表された。入学手続き期間に当たる2009年7月に、YÖKによる全高校での同率係数適用の決定後、それによって大学入試での不利が解消された職業高校に入学希望者が殺到した。職業高校の生徒数は30万増加し156万5千から181万9千へと上昇した。中でも特にイマーム・ハティプ校の生徒数増加は注意を引いた。イマーム・ハティプ校の生徒数は今年、1997年2月28日過程以来の最高値に達した。8年間継続して教育を受けると言う内容の2月28日過程をめぐる制度改革により生徒数は39万6千から19万2千人まで減少していた。その後もイマーム・ハティプ校の生徒数は毎年減り続け、2002年には7万1千人にまで後退していた。AKP(公正発展党)が2002年に政権についてからというもの、イマーム・ハティプ校への関心が戻り、今年の係数撤廃の決定を境に最高値へ到達した。生徒数は毎年平均1万5千~2万増加していたのに対して、今年は5万5千という値となった。現在イマーム・ハティプ校に登録している生徒数は19万8581である。その中の10万4339人は女子である。
イマーム・ハティプ高校へのこの爆発的な人気には、YÖKの係数撤廃決定が決定的な影響を及ぼしている。しかし、行政審査院はYÖKの同率係数とその後に出された低率係数決定の実施の両方をそれぞれ停止させた。大学入試で適応される係数式は依然として判然としないままである。

国民教育省の2009-2010年度統計データの中で注目されるのは以下のものである:
* 小学校での一クラスあたりの生徒数は32人、中学校で33人、普通高校で31人、職業高校及び技術高校では37人である。
* トルコ全体において、一クラスあたりの生徒数が最も多いのは専門高校である。イスタンブル地域では小学校で一クラスあたり46人、中学校で40人、一般高校で34人、職業高校では52人の生徒がいる。
* 2010年トルコは、義務教育就学前で38.55%、小学校で98.17%、中学校で64.84%の就学率に到達した。

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( 翻訳者:智原幸穂 )
( 記事ID:18599 )