緊張の一夜―米「アルメニア」決議案をめぐる外交活発
2010年03月05日付 Milliyet 紙

米下院外交委員会における、1915年の事件が「虐殺である」とする決議案に関する投票の間、アンカラは緊迫していた。アフメト・ダヴトオール外務大臣は、投票の一部分を外務省で、一部分は公邸で見守り、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、結果を首相公邸で確認した。

昨日の決議案投票の前、アンカラの空気は緊迫していた。アンカラは昼頃アメリカに対して、「トルコ大使を召還することを含め、あらゆる選択肢を検討している」とのメッセージを送った。ダヴトオール外務大臣は、夕方5時頃にエルドアン首相と首相府で緊急に会合を行った。ダヴトオール外務大臣は、投票のあらゆる結果への対応について報告を行った。トルコでのこのような緊迫した展開に続いて、アメリカからも突如メッセージが送られてきた。オバマ大統領とクリントン国務長官は、夕方6時頃委員会に対し、決議案は可決すべきではないとの提言を続けざまに行った。

投票前の最後の緊急会合を、エルドアン首相との会合の後、ダヴトオール外務大臣は夜7時頃外務省で行い、外務次官フェリドゥン・スィニルリオール氏を始めとした関係幹部と2時間にわたって協議し、最終的な戦略を決定した。投票結果に備えて2つの声明が用意される一方で、アメリカと分刻みで連絡を取りながら投票状況を把握した。ダヴトオール首相は、その後夜10時に公邸に移動し、投票結果を公邸で見守った。

エルドアン首相は、委員会で決議案に関する審議が始まった頃、首相府でアブドゥッラー・ギュル共和国大統領と毎週行っている定例会合をしており、その後首相公邸へ移動した。エルドアン首相は投票結果を首相公邸で見守り、同首相に公正発展党(AKP)アダナ選出代議士オメル・チェリキ氏が同行した。投票はトルコの意向に反した結果となり、その後しばらくエルドアン首相は公邸から出なかった。

エルドアン首相は、政府が声明を出した時、首相公邸にいた。

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( 翻訳者:津久井優 )
( 記事ID:18620 )