エルドアン首相、「米下院外交委員会の票決はコメディ」
2010年03月06日付 Milliyet 紙

米下院外交委員会の決定について、党の中央決定執行委員会(MKYK)でコメントしたエルドアン首相は、票決はコメディであり、決議は政治的であると述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相の主催の下で昨日(5日)行われた公正発展党の中央決定執行委員会で、米下院外交委員会が1915年の事件を「虐殺である」とする決議案を可決したことが議論された。票決を「コメディ」だと述べたエルドアン首相は、「すべての手立てを講じ、必要なことすべてを行う」と述べた。 エルドアン首相は、一部のメンバーのインジルリッキ基地に関して何らかの策を講じるのか講じないのかという質問に対し、「いずれ分かるだろう」と答えた。
得られた情報によると、投票の過程で時間の延長が行われたことを批判したエルドアン首相は、票決を「コメディ」と述べたことが明らかになった。エルドアン首相は、決議を「政治的」であると評価した。決議案が可決されたことで、中央決定執行委員会のメンバー全員が、アメリカに対し厳しい反発が示されることを望んだ。アメリカに対し然るべき反発を示すだろうとしたエルドアン首相は、冷静になるよう注意を促した。エルドアン首相は、「すべての手立てを講じ、必要なことすべてを行う」と述べた。エルドアン首相は、一部のメンバーのインジルリッキ基地に関して何らかの対策を取るのか取らないのかという問いに対し、「いずれ分かるだろう」と答えた。

■ダヴトオール大臣が報告した

会議では、アフメト・ダヴトオール外務大臣が、起こった危機に関してメンバーに報告した。票決は真剣なものではなかったこと述べたダヴトオール大臣は、この状態を「間違いである」とした。また同大臣は、本件が政治的に議論されていることを強調し、国会の議長の行動は間違いだと述べた。

■「我々はパロディーを観た」

大臣らと公正発展党の他の党員は次のようにコメントした。

アフメト・ダヴオトール(外務大臣):国会からトルコに対し圧力をかけながら1つの結果が得られると考えているのなら、トルコ国民を理解していないということだ。いかなる場合でもトルコは圧力によって決定を下すようなことはしない。
エゲメン・バウシュ(国務大臣):全ての人々が世界平和とトルコの世界平和への貢献を評価し、いつかこの間違いから元に戻ることを期待する。
メフメト・シムシェキ(財務大臣):トルコは大きな国である。今日、アメリカは、内政上の思惑からこの種の案件を議案にしているが、何も得ることはできない。恐らく、ひどく後悔することになるだろう。
メフメト・アイドゥン(国務大臣):ロビー活動の結果たったの一票でトルコを苦しませることに、科学的な知識や戦略的な角度からも世界平和への貢献の意味においても意味はない。

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:18627 )