ヨルダンの報道機関で女性編集長の就任が恒例に
2010年03月09日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ ヨルダン・メディアに女性のリーダーシップ

2010年03月09日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HPコラム面

【アンマン】

 ヨルダンでは、女性が報道機関の編集長に就任するのが毎年の恒例のようになった。これはちょうど8日の月曜日にあたる「世界女性の日」を祝うにふさわしいことである。

 日刊紙「ガド」は同紙の女性編集者、モナ・シュクリー氏の、ヨルダン最大の日刊紙である「ラアイ」はハラー・アル=ウドワーン氏の、「ドストール」紙はアマーン・アル=サーイフ氏の編集長就任をそれぞれ発表した。日刊紙にとどまらず、ヨルダン国営通信社「ペトラ」の編集長にもラナ・アル=カッサース氏が就任した

 こうした恒例を実践している人たちによれば、その目的は女性の日に女性たちを顕彰することにある。だが、国際ジャーナリスト連盟の調査によれば、報道機関で高い役職にある女性の割合は1%にもみたない。この調査結果はバーレーンの首都で、「世界女性の日」を記念して発表される予定である。

 この調査はヨルダン・ジャーナリスト組合の評議委員、スヘイル・ジャッラーダート氏によって、国際ジャーナリスト連盟の社会平等プログラムの一環として行われた。

 この調査では、ヨルダン・ジャーナリスト組合に所属するジャーナリスト合計808人のうち、女性は19%の154人であることもわかった。

 ヨルダンの女性のジャーナリストは、日刊紙や週刊誌、テレビといったほとんどのメディアに分散しており、そのうち70%が新聞や通信社で、残りの30%はラジオやテレビのニュース部門で働いている。

 ヨルダン・ジャーナリスト組合の評議委員11名中、自由投票で選出された女性委員は1人、つまり全体の9%でしかない。組合史上、評議会の選出は37回あったが、そのうち7回で同じことが繰り返された。

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( 翻訳者:香取千晴 )
( 記事ID:18702 )