銀行管理監督協会会長に、生卵
2010年03月24日付 Milliyet 紙


銀行業管理監督協会(BDDK)会長テヴフィク・ビルギン氏がメルスィン大学で講演中に生卵を投げつけられるという事件が起こった。卵が見事に命中したビルギン氏は、講演を途中できりあげた。

メルスィン大学経済経営学部の行事で、ウウル・オラル講堂にて開催された『経済危機、銀行営業そして銀行管理監督協会(BDDK)』という題名の講演に、学長シュハ・アイドゥン氏、地中海輸出業連合代表委員会会長マハムト・アスラン氏、教員らならびに学生らが参加した。

演説をしに壇上へあがったBDDK会長ビルギン氏はまず、経済危機に関する意見を述べ始めた。しかし、始まって10分とたたない内に立ち上がったエルシン・アスランという名前の学生が彼をさえぎり「僕ら学生は毎日をスィミトで飢えをしのいでいる。ここにいる多くの学生の懐にはバス賃すらないかもしれない。そんな時に、資本家の代表などをうちの大学に歓迎するわけには行かない。僕たちは1分間演説させてもらったのだけら、おまえには10分で十分だ」と意見した。

それを言い終わると、エルシン・アスランとその仲間の学生20人ほどが、ビルギン氏に向けて手をたたいて、抗議をした。私服警察や警備員が、学生たちを外に出そうとした所、大騒動へと発展。この時に学生たちの数人は、ポケットから生卵を取りだしテヴフィク・ビルギン氏に向かって投げつけた。そのうちの幾つかはビルギン氏に命中。ボディガードがビルギン氏をやっとの思いで外へと連れ出した。

■私は資本家の代表者ではない

講堂から離れたテヴフィク・ビルギン氏は、抗議に関する会見で「もし主催者が私を呼びにきたら、さきほど喋った所から講演を続けられますよ。私は公務員で、資本家の代表者などではないのですから。私は20年間公務員をしているんですよ。私に抗議した学生諸君も、私の年齢になって大学で講義を行い、私にしたことを自分たちも経験すれば、その時今の私の心情をよく理解できるようになると思いますよ」と語った。しかしながら、結局ビルギン氏は講演を続けなかった。

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( 翻訳者:智原幸穂 )
( 記事ID:18762 )