ブラジル大統領、イランの核計画支持を強調
2010年03月29日付 Iran 紙

【政治部】ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領は、イランの核計画を支持するという自国の立場を、再度強調した。

 ヒラリー・クリントン米国務長官はアメリカ・イスラエル公共問題委員会の年次会合の中で、イランへの新たな制裁発動に向けて、現在国際的な合意が形成されつつあると主張しているが、しかしそのような中で、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領は、イランの平和的な核計画への支持を再度強調した形だ。

 同氏はアラブ・ブラジル商工会議所会合の席上、対話と交渉がイラン核問題の解決の唯一の方法であると強調した。

―中略―

 更に同氏は、国連は現在世界に生じている緊張に対して責任を負っていると指摘した上で、「イランに対する制裁や圧力は効果がないというのが、われわれの考えである」と述べた。

―中略―

 ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領もまた、リビアで開かれたアラブ連盟首脳会議に寄せたメッセージの中で、「対イラン制裁は、〔核問題の〕有効な解決方法ではない」と述べている。

 メドヴェージェフ氏は、そのメッセージの中で「イラン核問題の解決は、もっぱら外交的手段を通じて、国連憲章に則った形でなされるべきである」と指摘し、更に「制裁という手段は、最適な方法ではないと確信している」と続けた。

 ロシアのウラディーミル・プーチン首相もまた、対イラン制裁に改めて異議を唱え、外交的手段によるイラン核問題解決の必要性を強調している。

 同氏はヒラリー・クリントン米国務長官との会談で、イランに制裁を発動することは建設的ではないとした上で、「対イラン制裁は、同国の核問題の解決に、何ら資するものではない」と述べた。

―以下略―

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( 翻訳者:水谷陣也 )
( 記事ID:18807 )