今度はイスラエル首相発言―非難合戦つづく
2010年04月07日付 Milliyet 紙

イスラエル首相ビンヤミン・ネタニヤフ氏は、トルコ首相のレジェプ・タイイプ・エルドアン氏が現状を認識しているにも関わらず、しつこくイスラエルを攻撃する方針をとっていることを遺憾に思うとを述べた。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が、パリで行なったフランスの報道機関との記者会見で、イスラエルを「地域の平和における一番の脅威」と呼んだことに関連し、イスラエル首相ネタニヤフ氏は、首相就任初年度の取り組みに関する記者会見でこの事に言及した。

ネタニヤフ首相は、エルドアン首相のイスラエルに対する言葉による中傷がイスラエルのガザ地区に対する「鋳造された鉛」作戦(2009年)の時に始まったと述べ、「これはとても残念な展開です。ここのことが、この地域における両国の関係発展に貢献するとは思いません。私たちはトルコと友好的な関係を望んでいます。しかし、エルドアン首相は、事実を知っていながらしつこくイスラエルへの攻撃を行なう姿勢を保っています。残念なことです。」と語った。

ネタニヤフ首相は記者会見で記者の質問に答え、イスラエル政府とアメリカ合衆国の間で行われている東エルサレムに関する議論はいまだ何の進展もしていないと語った。また、政府が双方の側にある見解の違いを取り除く作業を完了させていないことも明らかにした。この問題に関する話し合いが続いていることを述べたイスラエル首相は、双方の同意にいたった点と同意出来なかった点があったと語る一方で、これに関する詳細については言及しなかった。

アメリカ合衆国とイスラエル間の緊迫状態は、先月アメリカ副大統領ジョー・バイデン氏が同国を訪問した時に、(イスラエル政府が)東エルサレムのユダヤ人入植地ラマット・シュロモで1600軒の住宅建築を承諾したという公表によってはじまった。この危機のため、アメリカがイスラエルとパレスチナの間で再開させようとしていた間接的な話し合いも実現できないでいる。

パレスチナは、東エルサレム及びヨルダン川西岸地区での(イスラエルによる)建設が完全に中止されないかぎり、間接・直接の一切の交渉に出席しないと発表した。これを受けてアメリカは、イスラエルの東エルサレムにおける建設を中止させようと圧力をかけ続けている。

しかしイスラエルは、西エルサレムと東エルサレムはともにイスラエルの首都だと主張し、東エルサレムにおける建設から中止する姿勢を見せなかった。

■「参謀総長の就任期間は4年である」

ネタニヤフ首相は、イスラエル国防相エフード・バラック氏と参謀総長ガビ・アシュケナージ氏が対立していること、またアシュケナージ参謀総長が来年2月に任期を終えるが、その後の就任期間1年延長は行わないと発表したことついて、以下のように言及した。

ネタニヤフ首相は、「トップがいかに優秀であろうとも、全ての機関で指揮系統の見直しを行なうことは有効である」と語った。ネタニヤフ氏はまだ何も決まっていないとしつつも、参謀本部長職の期間は、軍の伝統として4年と決まっている述べた。

イスラエル首相ネタニヤフ氏は記者会見にて、ガゼ地区からイスラエルに向けて発射されたミサイル爆撃についても触れ、政府が去年、このような攻撃に対してすみやかに対応していくと決議していると述べた。ネタニヤフ首相は、「一方でイスラエルの治安問題に対処し、もう一方で和平交渉を再度開始しようと努めている」と語った。イスラエル首相は、また、自国が地域の経済大国、世界的な技術大国となる道を歩んでいることを述べた。ネタニヤフ首相は、イスラエルの経済は、自らの就任期間内に、世界経済危機に対して優秀に形で試練を乗り越えたと語った。

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( 翻訳者:智原幸穂 )
( 記事ID:18841 )