カドゥキョイ・カルタル地下鉄は年内に完成予定―トプタシュ・イスタンブル市長発表
2010年04月15日付 Yeni Safak 紙

 ヨーロッパ最大の施設となるアタキョイ・先進バイオ浄化施設を、2010年内に開設させると述べるトプバシュ市長は、カドゥキョイーカルタル地下鉄の工事も年内に完了させ、2011年の6月にはテスト運行を開始すると発表した。

 イスタンブル広域市の2009年の活動報告は、市議会で多数決により承認された。

 カーディル・トプバシュ市長は、2009年の活動報告を、広域市議会の本日の会議で議員らに提示した。

 イスタンブル広域市として、全公共投資の26%を単独で行ったと述べるトプバシュ市長は、「一年が一瞬のように過ぎ去った。この一年は我々にとって誇ることの出来る年だと考えている。経済危機にも負けずに実りある活動が出来た。今後の4年間もより実りある期間になると確信している」と述べた。

 トプバシュ市長は19年間完成出来なかったアタキョイ・シナン・エルデム・スポーツ複合施設に7100万リラ(約44億円)を費やし、1年間で完成させたと話し、「1万5千人の収容力を持つこの施設はトルコ最大のスポーツ施設となった」と述べた。

 文化・芸術そしてスポーツのための施設は、世界で競えるレベルまで来たと話すトプバシュ市長は、イスタンブルの会議施設の素晴らしさは世界中に知れ渡っており、イスタンブルがこの分野では「第1リーグ」に躍り出たと話した。

 イスタンブル・コンベンションセンターを13ヶ月で完了させ、ムフスィン・エルトゥールル・シアターを改装したと強調するトプバシュ市長は、「これまでは不信感を与えていたかもしれない。政治の面で我々の過ちというのは、社会に十分な信頼を与えられなかったため、人々が不信感を抱いていたということだ…。彼らも彼ら自身としては間違っていないと考えている。なぜなら過去に約束を破られた経験があり、別の言い方をすれば確約されたのに実行されなかったのだ」と述べた。

 文化・芸術分野での投資の大きさは、座席数からも推し測ることができるとするトプバシュ市長は、「ここ6年で1,421座席を20,529座席へと引き上げた」と話した。
トプバシュ市長はここ6年で文化・芸術分野に費やされた投資額は16億7000万リラ(約1035億円)に上ると発表した。(中略)

■交通

 今日のイスタンブルの最も重大な問題は交通であるとするトプバシュ市長は次のように続けた。

「今日、イスタンブルの鉄道システムの総延長距離は78.27キロメートルとなった。このうち34.17キロメートルはここ6年間で整備された。我々は鉄道システム整備に60億ドルの投資をした。この投資のうち約30億ドル分は運営を開始した。残された3つの地下鉄への投資も早急に進めている。半年毎に1つの新しい駅がオープンするという状態である。昨年はシシュハーネ駅とアタテュルク自動車産業駅の運営を開始した。エディルネカプートプカプ間も開始した。ダリュッシャファカ駅ではテスト運営を開始した。今年は年内にハジュオスマンまで延長することを計画している。ガラタサライ工事が終わらないうちにメトロをひきいれた。総延長23.5キロメートルのイェニカプーハジュオスマン線を完成させると、始発駅から最終駅まで32分に短縮する」

■カドゥキョイーカルタル間の地下鉄

 金角湾・地下鉄バイパス橋の建設をも始めたと述べるトプバシュ市長は、カルタルーカドゥキョイ間の工事を早急に進めると発表した。

 今年の年末までに工事を終え、2011年の6月にはテスト運営を開始すると述べるトプバシュ市長は、「この地下鉄にかかった費用は、車両を含めて15億5,000万ドル。この地下鉄には最新の信号システムを採用する。100万人の乗客が見込めるのではと期待する」と話した。

 総長約22キロのこの地下鉄を、カイナルジャまであと4.5キロ延長する予定だと述べるトプバシュ市長は、ヤカジュック駅、ペンディッキ駅、カイナルジャ駅を追加すると発表した。トプバシュ市長は地下鉄をサビハ・ギョクチェン空港まで延長できるようこの地下鉄建設プロジェクトを進めていると明かした。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:18892 )