逃亡のバキーエフ元キルギス大統領「トルコへ」の噂
2010年04月16日付 Milliyet 紙

キルギスで野党勢力が政権を握った後、国の南部に逃れ、昨日(15日)カザフスタンに逃亡した失脚したクルバンベク・バキーエフ元大統領が、昨夜(15日)トルコに到着し、亡命申請をしていると噂されている。
4月7日に起きた流血をともなう抗議運動の後、野党勢力が政権を握ったことで、南部のジェララバードに逃亡したバキーエフ元大統領は、妻と二人の子供と共に、昨日(15日)、アメリカ、ロシア、カザフスタンなどの各大統領などの支援によりカザフスタンのタラズ市に逃れた。昨夜(15日)、ロシアインターファクス通信は、未確認情報であるが、バキーエフ元大統領がカザフスタンでしばらく滞在した後、トルコ、もしくはラトビアに行くと報じた。インターファクスのあと、キルギスの通信社であるAKIプレス も、バキーエフ氏がトルコに向かおうとしていると報じた。
■アンカラと初の交渉
一方、アンカラで、失脚した元キルギス大統領がトルコに対し亡命申請をしているというニュースが流れた。これに関するロイター通信の質問に対して、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、バキーエフ元大統領から亡命申請についての要求は来ていないと回答した。ただし、エルドアン首相は、トルコはキルギスでの政変を解決するための支援の準備はできていると明らかにした。バキーエフ氏が自国から逃亡する一方、新政府のナンバー2であるアルマズベク・アタンバエフ氏は昨日(15日)アンカラを訪れ交渉を行った。アブドゥッラー・ギュル大統領は、キルギスの臨時政府の経済責任副大臣であるアルマズベク・アタンバエフ氏へ、モスクワからアンカラに来るための特別機を送った。アタンバエフ副首相は、ギュル大統領との面会の後の会見で、トルコの議会制度をモデルにして憲法改正を行うことを明らかにし、「キルギスは今後大統領制ではなくなる。大統領はハンになり、スルタンになる」と述べた。
■エルドアン首相からの食事
エルドアン首相は、アルマズベク・アタンバエフ副首相を来賓として迎え、首相公邸で予定外の食事会を催した。エルドアン首相の予定にはなかったこの食事会には、アリ・ババジャン副首相、公正発展党のオメル・チェリキ副党首、首相府のハカン・フィダン次官補も参加した。首相公邸で約1時間半続いた食事会では、アタンバエフ副首相とエルドアン首相がキルギスで行われるとされる憲法改正について語り合ったことが明らかにされた。

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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:18902 )