火山灰、トルコへ接近中
2010年04月17日付 Hurriyet 紙

英国からの「風速が増した」という情報が世界で報じされた。いわく「火山灰がヨーロッパ上空を進んでいる。今夜にもギリシャ上空に到達するかもしれない・・・。」

今回の発表に対し、イスタンブル工科大学(İTÜ)の災害対応センターの局長ミクダト・カドゥオール教授は、ヒュリイェト紙を通じて次のように警告した。「火山灰が明日の朝にはマルマラ海に達するかもしれない。」これに対し、トルコ国家気象総局は、「我々の計算では、バルカン諸国は明日火山灰の影響下に入るが、トルコ空域が影響を受けることはないだろう」という表現をもちいた。

英国気象局は、アイスランドでの火山噴火による火山灰が速度を上げて移動しており、トルコ時間2時までにギリシャに到達するだろうと明らかにした。この情報やその他の気象情報を検討したヒュリイェト紙の気象分析官で災害対応センター局長のミクダト・カドゥオール教授は、ヒュリイェト紙に新たな予測を載せた。カドゥオール教授は次のように述べた。

■明日朝にもトルコに到達

「昨日、この風速ならば火山灰は火曜日にもトルコに到達するだろうと予測した。ヒュリイェト紙はこれを一面トップでとりあげ、おかげでトルコ中が火山灰に関して情報をえた。しかし、気象データは刻一刻とかわっている。新たな予測によれば、火山灰は以前私が発表したようにトルコの北側をすすみ、マルマラ海上空から明日にもトルコに到達する可能性が高い。」

■英国気象局が警告

英国気象局が行った会見で、火山灰は現在南はフランス、東はロシア国内に到達していることが明らかとなった。

気象局のスポークスマンがAFP通信社に伝えた情報によると、「このままの風速でいくと、火山灰は今夜23時(トルコ時間2時)にフランス・スペイン国境、コルシカ島・ギリシャ南部に到達する」とされている。英国気象局のサイトに掲載された発表によると、現在も火山は活発な活動を続けており、火山灰が高さ10Km程噴出しているという。

■トルコ国家気象総局「トルコが明日影響下に入ることはない」

近づきつつある火山灰に関して、今日の夕方記者会見を行ったトルコ国家気象総局のメフメト・チャーラル長官は、トルコ空域が今日や明日に火山灰の影響を受けることはない、と語った。チャーラル長官は、「我々の風速計算によると、バルカン諸国は明日火山灰の影響を受けるが、トルコ上域が影響を受けることはないだろう」と述べた。

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( 翻訳者:熊谷沙織 )
( 記事ID:18908 )