アフマディネジャード「テヘランにおける地震の危険は深刻だ」
2010年04月07日付 Jam-e Jam 紙
アフマディーネジャード大統領(真ん中)とモハンマド・ナッジャール内相(左)
アフマディーネジャード大統領(真ん中)とモハンマド・ナッジャール内相(左)

大統領は、テヘランにおける地震の発生を深刻に受け止めることが必要だと強調し、「地震がいつ発生するのかははっきりしていないが、しかし自然条件が示すところによれば、テヘランでの地震発生は確実だ」と述べた。

 ファールス通信の報道によると、マフムード・アフマディーネジャード大統領はテヘラン西部のベシャーラト緊急避難センターを視察した際、地震の危険性への対応をはじめ、テヘランにおける危機管理〔の必要性〕について言及し、「テヘランにおける危機への対応準備・能力、ならびにサービスの提供にはすばらしいものがある。しかし、州の面積・人口との比較でいえば、まだまだ不十分である」。

 アフマディーネジャード大統領は、テヘラン市民に対し、国内他都市での生活も視野に入れるよう勧告し、次のように加えた。「現在、3170万人もの人々がテヘラン州に住んでおり、このうちテヘラン市には、800万人近くが居住している。もし何らかの災害が起これば、大変な被害をもたらすだろう」。

〔中略〕

 同大統領はこうしたことから、当局者らに対し、毎週一回テヘランで全部局参加のもと、救援・救助作業についての本番さながらの実践的訓練を極めて真剣に実施するよう勧告した。アフマディーネジャード大統領はその上で、「内相ならびにその他各機関の責任者たちは、テヘランでの救援・救助活動をめぐる問題に、自らの時間の半分を割くべきだ〔‥‥〕」と強調した。

 同大統領はまた、当局者らに対し、市民全員が救援活動に従事することができるよう、災害対策に関する市民教育に真剣に取り組むよう勧告し、さらに危機管理のための集中調整システムの設計が必要だと強調した。

〔中略〕

 アフマディーネジャード大統領はこうしたことを背景に、テヘラン市民に対して国内他都市での生活を奨励し、政府はテヘラン市民が国内の他の地域に移り住むことができるよう、必要な便宜を図っていくつもりだと述べた。

 同氏はさらに、「各閣僚には、テヘランからの移住を希望している〔それぞれ所轄の官庁の〕職員たちに対して、必要な便宜を図る義務がある〔‥‥〕」と付け加えた。

Tweet
シェア


関連記事(軍統合参謀本部副司令官:「米国のハイチ支援は侵略目的」「支援を口実にした現代的な詐欺」)
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:小原智恵 )
( 記事ID:18918 )