北キプロス新大統領はギュル大統領と同郷―先祖はカイセリ出身
2010年04月19日付 Radikal 紙


北キプロス・トルコ共和国(KKTC)のデルヴィシュ・エルオール首相が大統領に選出され、トルコのカイセリにあるギュリュク街区からアブドゥッラー・ギュルに次いで二番目の大統領が誕生した。

カイセリ広域市のメフメト・オズハセキ市長は、北キプロス・トルコ共和国大統領となったデルヴィシュ・エルオール氏に市を代表して祝福のメッセージを送り、「カイセリのギュリュク街区からアブドゥッラー・ギュル氏に次いで二番目の大統領が輩出したことに格別な喜びを感じています。大統領に就任してから初めてトルコにいらっしゃる際にカイセリでお会いできたら大変光栄です」と述べた。デルヴィシュ・エルオール大統領の父方の先祖はカイセリ出身で、その昔、キプロスに移住した。デルヴィシュ・エルオール氏が、11月20日にカイセリを訪問した際に「今あなたは首相ですが、北キプロスの大統領に選ばれた暁にはカイセリの二番目の大統領としていらっしゃるのをお待ちしています」という期待の言葉を送られていた。

メフメト・オズハセキ市長はエルオール首相(当時)のカイセリ訪問に関して、「あなたがカイセリ出身であることと、キプロス問題が我々にとってもつ重要性は、この訪問をより意味あるものにしています。あなた様がアブドゥッラー・ギュル大統領と同じ街区の出身者であることを知りました。次期大統領になられたら同じ街区から二人の大統領が輩出されたことになります」と話していた。

■エルオール氏の先祖はカイセリ出身
北キプロスで大統領に選出された、首相であり国民統一党党首であるデルヴィシュ・エルオール氏は、アブドゥッラー・ギュル現トルコ共和国大統領のようにカイセリ出身であり、ギュリュク街区の出である。エルオール氏は1800年代後半にキプロスに移住したカイセリ出身のハジュ・ハフズ・エフェンディの曾孫であり1938年にマゴサのエルガーズィ村で誕生した。「カイセリ出身者」であることについて次のように語った。

「先祖のハジュ・ハフズとその兄弟のムスタファは19世紀後半にカイセリからキプロスに移住し、マゴサ郡の(昔の名前はオヴゴロズである)エルガーズィ村に定住しました。ハジュ・ハフズには子どもが三人いました。私はそのうちの一人であるデルヴィシュの孫です。ハジュ・ハフズの兄弟のムスタファは再びトルコに戻ってカイセリに住み、カイセリで暮らしたそうです。私たちはカイセリにいるその子孫の方々と毎回会っていますし、カイセリ出身であることをいつも誇りに思っています。」

■カイセリにいる親戚たちの反応は?
エルオール大統領の遠縁の親戚であるオスマン・イビビキ氏によると、カイセリのギュリュク街区にあったエルオール家の家は何年も前に取り壊されたという。イビビキ氏は「デルヴィシュ・エルオールをとても栄誉に思っています。カイセリ出身の親戚が大統領に選ばれたことは我々の誇りです。先祖は同じです。エルオール大統領はいつも我々を訪ねてくれます。彼は決して親戚を疎かにしません。11月20日にカイセリを訪れた際にも、役所や大学での講演の前後に、直接会いました。」と語った。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:18919 )