イスタンブル・アタテュルク空港はバスターミナル?―火山灰禍
2010年04月19日付 Yeni Safak 紙


アイスランドから吹き上げられた火山灰の影響はトルコにおいても感じられる。アタテュルク国際空港ではヨーロッパ行きのバスの運行がはじまり、鉄道のスィルケジ駅は大混乱となった。

ヨーロッパにおいて生活を麻痺させている火山の火山灰の影響がトルコにおいても見受けられ始めた。数日間空港で足留めを食った乗客たちは陸路も検討し始めた。これ以上待ちたくない乗客たちは陸路で各国へ帰ろうとしている。

アタテュルク国際空港からミュンヘンへのバスの運行が続く一方、今日からはブリュッセルへ向かうバスの路線も設置された。乗客のバスへの関心は高い。

45人乗りのバスは定員になるとヨーロッパへ出発する。NTVのインタビューに答えた乗客たちはまずミュンヘンへ行った後にハンブルグまたはブリュッセルへ行くと話した。ブルガリア、セルビア、オーストリア経由でミュンヘンへ行くには210ユーロかかる。バスを選ぶ乗客もいるが、飛行機を待ち続ける乗客もいる。

エフェ・ツアー・オズコチュ・ツーリズム旅行社は乗客の要求に応え、フランスの首都パリとリヨン行きの2つのバスを用意した。ツアーを企画したフランス在住のビジネスマンのオウズ・ドゥルマズ氏は乗客の要求に応え、ツアー関係者と交渉し、このバス便を企画したと語った。ドゥルマズ氏は、合計92人の乗客をのせて2台のバスでアタテュルク国際空港からパリとリヨンへ行くと述べ、約48時間でフランスに着くと話した。オウズ・ドゥルマズ氏は、バスの料金として一人当たり240ユーロをとり、2台のバスには2万2千ユーロ払ったと述べた。

■スィルケジ駅は大混乱

主な鉄道発着ターミナルのひとつであるイスタンブルのスィルケジ駅は、最も慌ただしい状況になっている。アイスランドの火山灰により空路でそれぞれの国へ帰る事ができない乗客たちが鉄道へと向かったためである毎日運行しているブカレストとテッサロニキ行きの路線には追加の車両が設置されたにもかかわらず、座席は残っていない。

その上用意されたブカレスト行きの500人乗りの電車にも座席は残っていない。駅へ来る人々は明日以降のチケットを見つけようと努めている。2日間でスィルケジ駅からヨーロッパへ出発した乗客の数は2千人に上った。チケットを求める乗客が300メートルにまで達する列をなしているのが見受けられた。

チケット売り場に「チケット完売」の表示が出されると、駅の混雑は落ち着き始めた。一方、バスターミナルへ来た乗客たちは、職員たちから十分な手助けを得られなかった事に対し不満を漏らした。

■24時間以内にトルコに火山灰の危険は無い

環境森林省は今後24時間以内にトルコに火山灰の影響や危険が及ぶ事は無いと発表した。国家空港管理総局は文書で、アンカラとイスタンブル空域の特定の領域に影響を及ぼした火山灰はこの空域から北へ向かって流れ空域をはずれたと発表した。

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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:18920 )