国軍陸上部隊司令官「敵の侵略に対する我々の戦術は消耗戦である」
2010年04月13日付 Mardomsalari 紙

イラン・イスラーム共和国軍陸上部隊の司令官は、「国軍陸上部隊には、8700㎞にわたるイラン・イスラーム共和国の国境を守り、いかなる国の侵入も許さないだけの完璧な能力がある」と語った。

 ISNA(イラン学生通信)の報道によると、アフマドレザー・プールダスターン准将は昨日の朝に行われた記者会見で、「国軍に籍を置く我が人民の兵士たち、特に陸上部隊の兵士たちには、イラン・イスラーム共和国という存在を守り抜く力がある。国民は安心して欲しい」と強調した。

〔中略〕

 同氏はさらに続けた。「〔イラン周辺〕地域に駐留する〔米軍などの〕超地域勢力の戦術は、〔ピンポイント爆撃に代表されるような〕迅速かつ決定的な〔打撃を敵に与える〕軍事作戦にあり、彼らの兵器と戦術はまさにこの〔戦闘を最短で終わらせるという〕基本原則にかなったものである。この基本原則と戦術にとって弱点となるのは、消耗戦ということになるだろう。こうした〔外国の〕軍隊が地域に駐留するようになってすでに数年が経っており、それゆえ今日、〔イランに対して〕対決を挑んだり、新たな戦線を開いたりする余力はもはや彼らにはないのである」。

〔中略〕

 国軍陸上部隊司令官は、今年のファルヴァルディーン月29日(2010年4月18日)の閲兵式典においてお披露目される成果の一つとして、無人飛行機・ヘリコプターの公開が行われる予定だと述べ、次のように語った。「我々は無人飛行機の分野において素晴らしい進歩をとげ、生産状況も上々である。あまりの生産の速さに、アメリカ国防相がイランの無人飛行機に関して懸念を表明したというニュースを読んだほどだ。〔‥‥〕最近、国軍陸上部隊では、無人ヘリコプターについても素晴らしい仕事が行われた。このことについては追々、追加の情報が人々のもとに届けられるだろう」。

〔中略〕

 同氏は「消耗戦は、敵の侵略に対する我々の戦術の一つである」と述べた上で、「現下の状況に従い、われわれはすでに自らにとって何が必要で、何が欠けているのか、さらに敵の弱点とは何かを突き止めており、〔有事では〕われわれは敵が抱えるまさにその弱点に打撃を与えるだろう。我々が〔敵と〕対峙するとき、それは〔敵との武力による〕正面対決にとどまらず、むしろ地域における敵の権益すべてを標的にすることになるだろう」とも語った。

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( 翻訳者:米川千帆 )
( 記事ID:18922 )