法律学者、エルドアン首相の「大統領制」提案を批判
2010年04月20日付 Milliyet 紙

エルドアン首相の大統領制についての会見を法律学者が批評した。

■ 「独裁制になり得る」

ネヂミ・ユズバシュオール博士:世界に目を向けてみましょう。大統領制が成功をおさめた唯一の国があります。アメリカです。EUを手本にしていると言っています。ヨーロッパで大統領制の国はあるでしょうか。この制度を適用したのは南米諸国です。そして、すべての国で独裁制となりました。うまくいかなかったわけです。ヨーロッパ諸国は全ての国において議会制、もしくは半大統領制であります。このためトルコにとって大統領制は正しくありません。丁寧な言い方をすれば「当選したものは王になる」ということです。独裁制のためにあらゆる可能性の扉が開いてしまっています。議会制を粛々と適用すべきです。首相をもつ議会制では大統領は中立的でそつが無くないといけません。偏向のある人物を大統領に選んではなりません。本当の意味で、中立であるべきです。選出後、宣誓して中立というのではいけません。世論によって大統領は信頼される必要があるのです。

■ 「左派の知識人」

元福祉党ムスタファ・カマラク氏:大統領制の最大の欠点は、私としては、洗練された左派知識人たちが公務から一層遠のいてしまうという結果を生むことです。これも国にとって大きな損失になると考えています。国の体制を変えるのは簡単ではありません。首相閣下は次のように言いました。次の選挙でこれを議論しましょう、と。憲法は徹頭徹尾、再構築されるでしょう。僅かな憲法の条項修正で妥協できない議会のメンバーが包括的かつ根本的な制度の変更の件で、妥協できるとは思いません。したがってこの議論は議論の域を出ないと考えています。

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( 翻訳者:畔上曜子 )
( 記事ID:18926 )