YÖK会長「行政裁判所決定に感謝」―大学入試係数問題、落着
2010年04月21日付 Radikal 紙

行政裁判所第8法廷は、高等教育機構(YÖK)の2010年3月17日付の新しい大学入試係数決定の取り消しと執行停止の申し立てを棄却した。

アナトリア師範高等学校の最終学年の学生である原告は、高等教育機構の2010年3月17日付第270番決定の第1項と第2項の取り消しと執行停止を求め、さらに「得られた権利が保護された状態で2010年の試験は2009年に適用された方法と原則、及び係数に則って実施される」との決定を下すよう求め行政裁判所に訴訟を起こしていた。

行政裁判所第8法廷は、執行停止の申し立てを全会一致で棄却した。行政裁判所の決定では、「職業高校を卒業した学生は同分野の高等教育を受けるにあたり、追加係数の適用は法律第2547号第45条にある規定に基づくものであり、発表された試験のシステム変更による新しい係数の決定において法に反する側面は見られなかった。つまり、係数の適用は、財政状況と法の秩序の変更により変わり得ること、故に(過去に適用されていた係数が)既得権となる可能性はないということは明らかである」と記されている。


■分野内は0.15、分野外は0.12

行政裁判所の決定により、3月17日に発表された係数が適用される。高等教育機構が、行政裁判所による2度の(決定)取り消し後の3月17日に発表した係数の割合は次の通り。
分野内は0.15、分野外は0.12である。分野内と分野外に適用されるこの0.03の差異は、加重中等教育得点(AOBP)が低い学生で3点、高い学生で15点影響する。

■オズジャン理事長から行政裁判所へ感謝の言葉

高等教育機構ユスフ・ズィヤー・オズジャン理事長は、高等教育機構の新しい大学入試係数決定の取り消しと執行停止を求め2人の学生の父兄が行った申請を行政裁判所が棄却したことを喜んで受け止めたと語った。

オズジャン理事長は、行政裁判所第8法廷が高等教育機構の2010年3月17日付の新しい大学入試係数決定の取り消しと執行停止の申し立てを棄却したという知らせをヴァンで受けた。この知らせを聞きとても喜んだと明らかにしたオズジャン理事長は、「行政裁判所にとても感謝しています。150万人の学生の心配と不安がなくなりました。学生たちの2次試験での成功を祈っています」と述べた。

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:18937 )