スィイルトの初等学校での集団性的暴行疑惑、真相は...
2010年04月21日付 Milliyet 紙

スィイルトで起こった事件では、地元名士も含む100人が7人の初等学校生徒に性的暴行をしていたこと、しかし町ではこれに関して誰もが沈黙していることが主張されている。今日、本紙には検察と県から二つの見解が寄せられた。県は事件に関して25人が拘束され、うち15人が逮捕されたと明らかにした。

スィィルト県のネジャティ・シェンチュルク知事は、「性的暴行」事件に関与したとして2人の職員を免職したと明らかにした。

シェンチュルク知事は、町の初等学校で起こったとされている「性的暴力行為」に関与したとして2人の職員を免職したと明らかにした。知事は記者会見で、一連の主張が「性的暴行であり、取調べが内々に行われていたもの」と述べ、下記のように話した。「県として対応すべきことは全てやった。容疑者を確定するための情報や書類を集める際は、子供たちの年齢や将来の精神面が考慮され、警察は心理カウンセラーと協力して調査に当たった。二名の公務職員は免職された。彼らの調査に関しては専門の調査官が任じられた。また、関連する教育省や警察庁からも監察官の派遣を求めた。事件では司法的観点から内密に決定が下された。我々は組織として心理カウンセラーから支援を受けた。同時に社会支援県事務局とも協力した。被害者の少女たちのうち2人は県外で社会支援県事務局に属する施設で保護されている。約25人が拘束され、うち15人は逮捕された。この中に警察や軍関係者はいなかった。」一方で、少女の一人が通っていた初等学校の副校長が事件への関与を疑われているという。

カラムク検事総長の発表では、報道されている初等学校での性的暴行事件について取り調べは行われたものの、「内密にする」という決定がなされており、そのために報道されている情報の大部分が事実と異なることを明らかにした。この決定については報道機関に今後通知するとしながら、「今回のことに関する全ての報道をチェックし、有力な関係者の取調べを開始した」と話した。スィイルトの初等学校に通う、身元は伏せられている少女とその姉が性的暴行に遭っているという主張により、司法当局に送られた15人が逮捕された。

4月10日、スィイルト検察局の通達により、少女たちの供述で名前が挙がった男たちのうち100人が事情聴取された。うち17人は逮捕され、25人が拘束された。その日から、この事件に関する情報は一切町から漏れなかった。まるで町の中の秘密であるかのように。とくに、姉妹たちのうち2人が2年間にも渡って多数の男から性的暴行を受けていたことは何人もの人に知られていた。

ヒュリイェット紙の記者が説明するには、電話の声の主は、日々スィイルトで重大なスキャンダルが続いていることを語っていた。初等学校の生徒であるH.T. (14)さんと、去年学校を辞めた姉のS.T.(16)さんが共に自身に起きていた何十人という男からの性的暴行を訴えた。このひどい状況は、 2年間にわたって続いていた。ついに4月10日にこの事件が法廷に取り上げられた。100人の男が取調べを受け、うち16人が逮捕され、25人が拘束された。14歳から70歳におよぶ男たちの中には例外などいなかった。学校の副校長、少女たちのクラスメイト、スィイルトの名士一家の者、メッカ巡礼をした年長者たち、軍人、警官…。それから10日経ち、町からは一切情報が漏れることはなかった。この理由をスィイルトに行ってみて理解した。検察と警察は「内密の取調べ」を盾に情報を一切提供しなかった。加害者の名前を調べるために話をした町の住民や政党の県幹部らは、知っていることを話してくれたあと「あなたは私に会っていない。私たちは話をしなかったことに」と言うのを忘れなかった。彼らによれば、スィイルトの悪い評判がたつのは避けるべきで、この事件も公にならなければ良かったという。スィイルトの男たちは驚くべき団結と結束の中にいた。

(中略)

教育組合スィイルト支部は町で明らかになった児童性的虐待事件に対し、教育関係者はじめスィイルトの住民が嫌悪感をもっていると明らかにした。組合による書面の発表では、このような事件は子供たちに破壊的な影響を及ぼすという。

事件の早急な解明を求める書面では、以下のように述べた。「今回の事件を、我々は嫌悪をもって非難する。事件の早急な解明と加害者の一刻も早い判明を求める。社会的感情として不快感を与え、我々の良心を傷つける今回の事件を強く非難する。また、この事件が個別のものであることをはっきりと強調したい。全国紙に載った「スィイルトの男たちは驚くべき団結と結束がある」という表現は、あたかもこの事件が公にならないよう地域全体で暗黙の了解があるような印象を与え、スィイルトの住民は強い反感を覚えている。」また、今度の事件がスィイルトを貶めないようにする必要があるとしながら、このような事件が起こらないよう加害者にきちんと処罰することが必要だと主張した。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:18938 )