食肉の高騰を食い止めるため、エジプトの観光施設が肉のボイコット
2010年04月26日付 Al-Ahram 紙

■すみません、肉料理はご遠慮ください

2010年04月26日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ:アビール・アッ=ダムラーニー】

 肉の値段があり得ないほど高騰したことを受けて、観光施設会議所は今日、同会議所の管轄下にある1300箇所のレストランや施設で各種の肉の提供を禁止すると決定した。

会議所のワグディー・アル=ケルダーニー会頭は、「今日、観光ホテルやレストランに来る客は、食材に肉が含まれているいかなる料理も注文できなくなる。これは常軌を逸した肉の価格上昇に歯止めをかけるためのイニシアチブとして行われるものであり、また先週から始まった肉の大衆的ボイコット・キャンペーンへの観光施設の参加を表明するものである」と語った。

ケルダーニー会頭は価格がまともな状態に戻らないかぎり、レストランとホテルにおけるボイコットがあらためて繰り返される可能性があると明言した。

すべての観光ホテルとレストランは目立つ場所に「申し訳ありませんが今日は肉を出しません」と書いた看板を掲示するよう、指示を受けた。看板を出さなかったり、客に肉を提供したりしてこの決定に違反した観光施設は、処分を受けることになる。

各種の観光施設ではカイロだけでも一日に5トン以上の肉が使われている。つまり、ボイコットの決定は、一日だけといえどもこれだけの量の肉が大手食肉業者の元に売れ残るということになる。

今回の決定はレストランやホテルなどの収益にある程度影響すると予想されるが、観光省の担当官は、ボイコットは商人の強欲さに歯止めをかけるための積極的で断固とした決定であるとの認識を示した。

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( 翻訳者:石川貴子 )
( 記事ID:18974 )