集合住宅局、アリ・サーミー・イェン・スタジアム競売結果を取り消し
2010年04月29日付 Milliyet 紙

集合住宅局は、アリ・サーミー・イェン・スタジアムの土地入札に提示された4億1650万リラ(約258億円)を、「良い値だが不十分」とした。セイランテペ・スポーツ複合施設にかかる費用が当初の予定を上回ることから、さらなる資金を必要とする集合住宅局は、アリ・サーミー・イェン・スタジアムの土地のために行われた競売の結果を取り消した。

集合住宅局のエルドアン・バイラクタル局長は、アナトリア通信の記者に説明し、「実のところ土地には、その価値から考えて良い値がつけられた。だが、セイランテペの複合施設が、私たちが見通していたよりも高額の費用を要することから、さらなる収入を得るため、競売結果をキャンセルした。予算配分方式を検討しなければならない。良い入札結果だっただけに、残念だ」と話した。

アリ・サーミー・イェン・スタジアムに対し、アチュシュオール-ヌロル側から提示された金額は「土地の価値」からすれば良いと言えると強調するバイラクタル局長は、次のように続けた。「エレン・タルが過去の競売で提示した金額とほぼ同じか、あるいはそれよりも上だ。しかしセイランテペのために見通していた費用が2億7000万リラ(約167億円)から3億1000万リラ(約192億円)に上がった。私たちにお金は残っていない。不足分を埋めるため、さらなる収入を得なければならない。このために、予算配分方式を検討している。なるべく早いうちに、予算配分方式を用い、ふたたび競売にかける」同局長はさらに、予算配分方式を用いれば、さらに良い値が提示されると信じていると明らかにし、「物の価値は買い手が決める。期待している値に達するまで、競売を続ける」と話した。

バイラクタル局長は、予算配分方式では、投資家側にいくつかの利点があると説明し、特に国との連携があることで、開発および許可の問題はより容易に解決されると指摘した。

バイラクタル局長は、「過去に5000万リラ(約31億円)で売ることができなかったある土地を、開発と許可の利点を持ち出すことで、7500万リラ(約46億円)で売ったことがある。アリ・サーミー・イェン・スタジアムには実際の価値よりも良い値がついた。しかし、資金が必要なことから競売の結果をキャンセルした。残念だ。各企業に対し、興味を示してくださったことに感謝している」と話した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:18988 )