マーザンダラーンのトラ、故郷に帰る
2010年04月28日付 Iran 紙


【サーリー:ホセイン・ハーニー】マーザンダラ-ン・トラが70年の時を経て、再びイランに帰ってきた。今後2ヶ月以内に、故郷マーザンダラーンへの移住が行われる予定だ。

 モハンマド・ジャヴァード・モハンマディーザーデ環境庁長官によると、このトラはイランとロシアの間で結ばれた合意に基づき、アジア・ヒョウとの交換でやってきたものだという。

 同長官は、「生態環境の悪化により、70年前にマーザンダラーンのミヤーンカーレ地域からロシアへと移ったマーザンダラーン・トラは、4ヶ月間の学術的・科学的調査を経て、アジア・ヒョウとの交換という形で、故郷に帰ってきた」と述べた。〔※〕

 マーザンダラーン・トラの引き取りとアジア・ヒョウのロシアへの引き渡しは、イラン暦2月3日金曜日〔西暦4月23日〕に行われた。州の環境保護局の局長は、「今後5年間、ミヤーンカーレにあるマーザンダラーン・トラの生息地は、ロシア人〔専門家〕の責任のもとで管理が行われる予定だ。我々も同期間中、ロシアにあるアジア・ヒョウの生息地を保護していくことになる」と述べ、さらに「マーザンダラーン・トラの種の保存のため、50〜60ヘクタールの土地が割り当てられており、あらゆる点で厳しい環境保全が行われるだろう」と指摘した。

 マーザンダラーン州環境保護局のロウシャン局長は、マーザンダラーン・トラをどのように、そしていつ同州に移動させるかについて、「この2頭のトラは、絶滅したこの〔マーザンダラーン・トラという〕動物種を我が国で再生させることを目的として、今回やってきたものだ」と〔だけ〕語った。

〔中略〕

つづく


Tweet
シェア


この記事のつづきはこちら
関連記事(寒さと空腹によってイラン・ヒョウが危機に)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:森田沙里 )
( 記事ID:18993 )