ロシアと原子力開発協定締結、相互ビザ免除発効
2010年05月12日付 Hurriyet 紙

トルコとロシアは、相互ビザ免除およびアククユでトルコ初の原子力発電所設立をめざす歴史的な協定に調印した。原子力の発電単価は12.35セント(1キロワット当たり)で合意。発電所の建設は遅くとも2年以内に着工する見通しだ。

ギュル大統領とロシアのメドヴェージェフ大統領による共同記者会見では、トルコ人新聞記者の質問が会場の笑いを誘った。メドヴェージェフ大統領は記者に「原子力で始まり、天然ガスで終わったね」と返事をした。

メドヴェージェフ大統領は、原子力、天然ガスの価格引下げ、ロシアとトルコの相互ビザ免除に関する17の歴史的協定を結ぶためアンカラを訪問している。両国にとって最も重要なのはビザの免除だ。メドヴェージェフ大統領はこの協定を「歴史的転換点」と呼んだ。
ギュル大統領とメドヴェージェフ大統領は二者会談のあと調印式に参加した。両国間の協定には、双方の大臣がサインをした。

歴史的協定の中には、両国間の「アククユの原子力発電所設立および運営における共同開発協定」と相互のビザ廃止が含まれる。

外務省の発表によると、ビザ免除の合意とは「私用、商用および公用目的でパスポートを所有するトルコ人と、商用および公用目的のロシア人は双方の国を30日以内の滞在に限り、ビザなしで入国することができる」というもの。外務省はさらにビザ免除は、180日以内、90日を経ずして実施されることになると発表した。

200億ドルの協定
トルコとロシアが長い間続けてきた原子力発電所の協議が合意に達し、両国は200億ドル規模の「アククユ地帯原子力発電所の設立および運営に関する共同開発協定」に調印した。協定では原子力の発電単価12.35セント(1キロワット当たり)で合意。建設開始は遅くとも2年以内の見通しだ。

メドヴェージェフ大統領と共同記者会見を行ったエルドアン首相は、「原子力に関し調印した。これを議会で通過させ、実行へ移していく。アククユ発電所の建設も開始する」と述べた。

ロシアは発電所の建設を2017年までに完成させると約束したことが明らかになっている。エネルギー天然資源省は2010-2014年の中期戦略計画を準備しているが、ここでも2014年までに原子力発電所の建設に入ることを強調した。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:19103 )