米軍航空機、イラン側威嚇射撃に退却:米艦隊、軍事演習場から300km以上の距離に撤退
2010年05月12日付 Jam-e Jam 紙

イラン国軍の海上軍事演習場への接近をはかった米軍偵察機が、イラン側の時を得た防空威嚇射撃により、演習場からの撤退を余儀なくされるという出来事が起きた。

 ファールス通信は、軍事演習「ヴェラーヤト89」一般地区にいた国軍総司令官サーレヒー少将の言葉として、次のように伝えている。「月曜日、一機の米軍偵察機が、我々のいた地区への接近を図った。しかし国軍による時を得た防空威嚇射撃により、同機は直ちに同地区から去っていった」。国軍総司令官はまた、国軍の軍事演習場から300km以上離れた場所に、米艦隊が撤退していったことも明らかにした。

 サーレヒー少将は記者団を前に、「我が国の領土を侵そうとする侵略者たちは、我々がいかに自国の利益の保護に真剣であるかをよく知っている。一艦隊ごときで国を攻撃することなど不可能であるということ、国の体制を変更させる〔=イスラーム共和国体制を転覆させる〕ことなどできないということを、彼らも承知しているはずだ」と述べ、さらに次のように続けた。「イランは政治、軍事、科学等々、世界のあらゆる舞台でアメリカに挑戦しうる国だ」。

(中略)

 サーレヒー少将はさらに、「国軍海上部隊はまた、ソマリア沿岸とアデン湾において、イラン・イスラーム共和国の利益保護に携わっているところであり、〔海賊船との〕実際の戦闘によって、イラン船に攻撃を仕掛けようとする侵略者たちに対して、自らの力を見せつけている」と語った。

〔後略〕

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( 翻訳者:宍倉未記 )
( 記事ID:19141 )