ブラジル紙「エルドアン首相がブラジル大統領から主役の座を盗んだ!」
2010年05月17日付 Milliyet 紙

ブラジルの有力新聞エスタード・デ・サンパウロ紙は、エルドアン首相がブラジルのルイース・イナシオ・ルーラ大統領から主役の座を盗んだと報道した。

CNNトルコのメティン・ギュネッシュの報道によると、エスタード・デ・サンパウロ紙はエルドアン首相がイランとの核燃料交換で合意に達したことをルーラ大統領より先に発表し、本来同大統領にあたるべきスポットライを自身に当たるようにしたと報道した。そして、「ブラジルの大統領は日曜日に核燃料交換で合意に達したことに関しいかなる発表もしなかった。ブラジル側とイラン側は、今日すなわち月曜日に発表することを予定していた。しかし、エルドアン首相は一日前に発表をし、ルーラ大統領の主役の座を盗んだ。」と報道した。

■イギリスメディア

BBC
イスラエルは合意へ即刻反発し、イランをトルコとブラジルの指導者を「利用した」として非難した。BBCのイスタンブル特派員ジョナサン・ヘッド記者は、トルコ外務省の幹部らが合意に非常に懐疑的な見方をしており、イラン側が演技をしているだけであることに気づいてると話していると報道した。

フィナンシャル・タイムス
イランがトルコとの核燃料交換に合意を受け入れた。この合意で核開発問題よって生じているテヘランと西側諸国の緊張状態を解消するかもしれない。テヘランが密かに核爆弾を開発しているかもしれないと疑う世界の主要な大国とテヘランの間で調停を行っているトルコとブラジルの首脳は、合意の詳細については説明しなかった。

インディペンデント紙
この合意はイランの核開発問題のために生じている国際的な緊張を解消するために国連に支援されている調停の進展を促進するかもしれない。この合意により、イランは少なくとも一時的には、兵器製造において使用されるであろう濃縮ウランを貯蔵することができなくなる。

デイリー・テレグラフ
多くの西側諸国のようにイランが核濃縮計画を核兵器開発の隠れ蓑にしていると考えているイスラエルは、この合意に関し、テヘランを、トルコ、ブラジルを「利用している」と非難した。

エルサレムのイスラエル高官は「イランは一部の濃縮ウランをトルコに移送することを行うことを認めるようにみせかけ、トルコとブラジルを利用した。」と述べた。

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( 翻訳者:尾形知恵 )
( 記事ID:19143 )