イランのウラン交換合意の舞台裏―エルドアン首相の説得、功を奏す
2010年05月17日付 Milliyet 紙

イランが合意文書に明記したウラン搬送の期日に関し、改めて話し合いを望んだことについて、トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相は現在の文書を擁護し、「期限が明記されなければ、ここから実のある結果を得ることはできない」と話したことが分かった。

ブラジルがこれに同調したため、イランが1週間以内に国際原子力機関(IAEA)にウラン搬送の用意を文書で通告する条項が合意文書に記されたという。

入手された情報によるとエルドアン首相は、昨日(16日)、外務大臣アフメト・ダヴトオールとイラン、ブラジルの外務大臣が行った3者会談に関して、直通回線から会談と平行して情報を受け取っていた。

経由地のイズミルで会談が重大な局面に来たことを知らされたエルドアン首相は、「トルコの提案が受け入れられなければ、この飛行機はテヘランには向かわない」と述べたという。

18時間に及んだ会談の後、ウランの搬送がトルコにおいて実現されることが伝わると、エルドアン首相はテヘランに向かうことを許可した。

また今朝(17日)行われたトルコ、イラン、ブラジルの三カ国首脳会談では 、ウラン搬送がいつ実現されるかという段階で、イランが文書に明記した期日に関し改めて話し合いを望んだ。これに対しトルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン首相はあくまで現在の文書を擁護し、「期限が明記されなければ、ここから実のある結果を得ることはできない」と話し、ブラジルもこれに同調したため、イランが1週間以内に国際原子力機関(IAEA)にウラン搬送の用意を文書で通告する条項が合意文書に記されたということが伝えられた。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:19149 )