エルドアン首相のイランをめぐる「ウラン」外交続く
2010年05月21日付 Milliyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、イランがトルコ、ブラジルと調印したウラン交換の共同声明に関連する外交交渉を間断なく続けている。先日、バラク・オバマ・アメリカ大統領、ウラジーミル・プーチン・ロシア首相と電話で会談したほか、アゼルバイジャン、ギリシャ、シリア、そしてカタールの国家元首とも会談したことを明らかにしたエルドアン首相は、今後ドイツ、イギリス、フランス、そして中国とも会談する予定であると述べた。

エルドアン首相は昨日、ハシム・タチ・コソボ首相と首相府本館で会談した後、記者会見を行った。エルドアン首相は、プーチン首相やオバマ大統領との会談について言及し、オバマ大統領がイランが5月24日までに国際原子力機関(IAEA)に送ることになっている文書の内容に注視し、これを非常に重要視していることを述べた。エルドアン首相は、プーチン首相からはこの点でより賛同を得られたと見ており、2人の指導者がともにトルコとブラジルのこの働きを評価していると述べた。

■オバマ大統領:成功した外交の好例だ

エルドアン首相は次のように語った:彼らは今回の件を「本当に成功した外交の見本だ」と述べていた。もちろん以前、私のアメリカ合衆国訪問の折、オバマ大統領は直近の核安全サミットで『低濃縮ウラン1200キロがトルコに移送されることを決して認めない』と私にいっていた。しかし今はこれを認め、このように表明した。」

エルドアン首相は、イランがトルコに低濃縮ウラン1200キロを移送することを引き換えに、濃度20パーセントの(医療用原子炉用)濃縮ウラン120キロを1年以内にイランへ提供することになっているウィーン・グループ(アメリカ、ロシア、フランス、IAEA)の協力なしに、健全な未来は建設できないとも述べた。

エルドアン首相は会談を続けていると述べ、「私は今日(昨日)カタール首脳と電話会談した。シリア首脳とも電話で会談した。フランス、イギリス、中国、ドイツ首脳とも電話会談を続けている。世界平和に少しでも貢献できるなら、そのことに我々は幸せを感じる。イランは要求された改善に取り掛かった。これも評価すべきことだ」と述べた。エルドアン首相は昨日も電話外交を続け、イルハム・アリエフ・アゼルバイジャン共和国大統領、バッシャール・アサド・シリア大統領、アール・サーニ・カタール首長、そしてヨルゴ・パパンドレウ・ギリシャ首相と会談した。エルドアン首相は各国の指導者にテヘランで調印された合意について説明した。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:19187 )