アフマド・ハータミー「宗教中心の人間は、外国の衛星放送が伝える噂話を吹聴したりはしない」
2010年05月18日付 Mardomsalari 紙

最高指導者専門家会議の運営委員であるセイエド・アフマド・ハータミー氏は〔‥‥〕、ワクフ慈善庁が聖者廟サーレフで開いた「ヤーセ・ナバヴィー」と題された服喪の行事に出席し〔‥‥〕、宗教を生活の中心に据える人間と、宗教を叫ぶだけの人間の違いについて述べている聖コーランの一節に言及して、次のように語った。「なかには、宗教について言葉の上では語るものの、実生活の中に宗教的要素がまったくみられないような人物もいる。宗教的領域に立ち入ろうとせず、その縁の部分に留まっているのみ、という人物もなかにはいる」。

 同氏はさらに、次のように続けた。「コーラン『部屋』の章で、神は『私たちはムスリムですといいながら、宗教に親しもうとしない者がいる』と指摘されている〔※〕。これに対し、第二のグループとして、宗教を生活の中心に据える人々というのがいる。彼らは、宗教を自身の社会的・政治的生活を営む際の設計図として考え、実生活の中心に宗教を位置づけている」。
〔※訳注:コーラン49章第14節の章句「砂漠のアラブたちは、『わたしたちは信仰します』と言う。言ってやるがいい。『あなたがたは信じてはいない。‥‥信仰はまだあなたがたの心の中に入ってはいない』」を指す〕

 同氏は宗教中心の人間が語る言葉と、宗教を叫ぶだけの人間が語る言葉には違いが存在すると指摘し、次のように語った。「宗教中心の人間は、自身の発することばを行為の一部として捉えている。彼は最後の審判の日に、自らの述べたことば一つ一つに関して〔神の前で〕答える義務があるということを、きちんと認識している。ゆえに、宗教中心の人間は己の発する言葉について注意深いし、〔行動において〕証明可能なことしか話さない」。

 テヘラン臨時金曜礼拝導師であるハータミー氏は、宗教中心の人間は、外国の衛星放送局やウェブサイトから流れてくるような噂話を〔他人に〕吹聴するようマネはしないと指摘した上で、「〔イスラーム共和国〕体制の敵である海外の衛星放送局やウェブサイトは、嘘を言うことをその基本としているのであり、例外的にしか本当のことを言わない。なぜなら、彼らはイスラーム体制と戦争状態にあるからだ」と述べた。

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( 翻訳者:関雄仁 )
( 記事ID:19214 )