「夫にはもっと荒々しく私に接してほしいの」:ある離婚騒動で
2010年05月20日付 Mardomsalari 紙

ある女性が裁判官の前で、自分の夫は優しすぎる、夫にはもっと荒々しく私に接してほしい、そうしてくれないのなら別れたい、と主張した。

 ファールス通信によると、シャヒード・マハッラーティー家庭裁判所を訪れた女性(24歳)は、同裁判所の第254支部の裁判官に訴状を提出し、同裁判官の前で、自分の夫は非常に気立てがよく、激しい感情を表に出すこともない、しかし自分は夫の荒っぽさが好きなのだ、と主張したという。

 彼女は続けた。「私は荒っぽい男性が好きです。夫も最初のうちはそうでした。ところが、現在の彼は本当にいい人になってしまいました。私にうるさく付きまとったりすることも、まったくありません。私に関心がないのです」。

 〔夫である〕28歳の男性は裁判所に出廷して、こう証言した。「私たちの生活には何の問題もありませんし、とても幸せです。私は妻に対して優しくしています。彼女を愛しています。暴力を振るったりする必要はありません」。

 女性は、「私は夫と離婚し、婚資金の金貨千枚を受け取ることを希望します」と主張、これに対し男性は「〔婚資金の支払いは〕受け入れます。妻の望み通りに、彼女に対して荒々しく接すると約束します」と述べた。

 しかし女性は、「私の望み通りに、夫が行動を変えてくれるという確信が、私にはもてません。婚資金の金貨千枚を要求します」と語った。

 この一件を審理した裁判官は判決のなかで、妻に対して金貨千枚を支払うよう夫に命じたが、離婚は認めなかった。男性は妻に対して、暴力的に振る舞うことを決心したとのことだ。

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( 翻訳者:米川千帆 )
( 記事ID:19215 )