国会議員234名、燃料交換に関するテヘラン宣言を強く支持
2010年05月19日付 Iran 紙

【政治部】234名の国会議員は、イランとブラジル、トルコの間で交わされた核燃料の交換に関するテヘラン合意を支持する声明を発表した。

 イラン紙の国会担当記者の報告によると、昨日の国会はG15首脳会議とテヘラン宣言に感化された雰囲気だったという。このことに関し、外交の専門家や関係者らは、イランとブラジル、トルコの3カ国の間で結ばれた合意に対して、アメリカをはじめとするイラン核計画の反対国だけが失望の色を濃くしている、と指摘している。

 こうしたなか、国会議員たちは1時間以上にわたり非公開の会議を開き、そのなかで国家安全保障最高評議会のジャリーリー書記はイランとトルコの間で行われる核燃料の交換に関して、議員たちに説明を行った。

体制の見事な戦略により、イランの核の権利は確固たるものとして確立された

 国家安全保障最高評議会のジャリーリー書記はこの会議で、ここ数カ月間の核をめぐる外交プロセスについて詳述し、この領域での〔イランの〕努力と政治的イニシアチブについて指摘した上で、次のように明言した。
テヘラン研究用原子炉向けの燃料の調達を目的とした〔核燃料〕交換についての議論を、相手側〔=欧米〕は我が国を脅迫し、我が国に圧力をかけ、我が国に敵対的な〔国際的〕コンセンサスを作り上げるための手段にしようとした。しかしイラン・イスラーム共和国は、NPTで認められている各国の当然の権利にもとづいた明快な論理によって、トルコやブラジルといった国々を、我が国の積極的協力国にすることができた。

 ジャリーリー書記は、イランとブラジル、トルコによる共同宣言には様々な側面があると指摘し、さらに「テヘラン宣言イニシアチブには、燃料サイクルの保有と濃縮活動〔‥‥〕など、イランの核の権利を認める内容が含まれている。こうした特徴は今後、〔欧米諸国と〕核燃料交換の合意文書の詳細を詰める際にも、基本として位置づけられるだろう」とも述べた。

国会も強く支持

 また国会議員らも声明を発表し、その中で「過去数十年間の独創的かつ知識豊富な科学者らによる科学技術上の努力と、イスラーム革命最高指導者の指導の結果であるイランの核技術は、価値ある国民的成果であり、これを守ることが全国民の義務である」と述べた上で、次のように付け加えている。
アメリカ、及び国連安保理事国である一部のヨーロッパ諸国は、過去の敵意ある行動を改め、協力という合理的道を敷くためのチャンスとして、テヘラン合意を利用することができるし、それができるかどうかの岐路に立たされている。実際、イラン・イスラーム共和国は、最大限の善意と柔軟性を示したのであり、もしテヘラン合意が正しく扱われるならば、この合意は〔イランと欧米諸国の今後の〕前向きな協力関係の礎となり得るであろう。

〔後略〕

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( 翻訳者:岡本詩織 )
( 記事ID:19231 )