リーギーの告白、プレスTVで放映
2010年05月20日付 Mardomsalari 紙

テロ組織ジョンドッラーの元首領アブドルマーレク・リーギーは、イランでのテロと政情不安の拡大を図るアメリカの企てについて、さらなる詳細を暴露した。

 ISNAの報道によると、テレビ局「プレスTV」に対して話をしたリーギーは、モロッコのカサブランカでNATOの代理を名乗る者たちと面会したことについて言及し、次のように述べた。
彼らに会った後、私たちはこれまでの出来事について整理してみた。その結果、我々の中に2つの疑問が生まれた。1つは、彼らがNATOの関係者であるのなら、なぜアフガニスタンで我々と面会しなかったのか、ということである。というのも、彼らはアフガニスタンに基地を持っているのだから、高い安全性が確保された場所で安心して我々と面会できたはずだからだ。

 リーギーはさらに、次のように続けた。
我々の中に生まれた2つ目の疑問は、次のようなものであった。NATO軍が我々と交渉する意図を持っているという連絡を我々が受け取った時、彼らはイラン東部について当方と話し合いを持とうとしているのだ、と我々は思っていた。というのも、NATO軍はアフガニスタンに駐留しており、イラン東部との関連で、何らかの考えがあった可能性があるからだ。

しかし交渉にやってきた〔NATO〕関係者は、ジョンドッラーは活動を国境地帯やバルーチェスターン地方から、イランの首都テヘランに移すべきだ、という一点にこだわっていた。

我々はこの点について疑問を持った。彼らはアメリカ人あるいはイスラエル人であり、NATO関係者と偽って我々に接触してきたのではないか、もしくは、この者たちはNATO軍の関係者ではあるが、アメリカやイスラエルのために活動しているのではないか、という考えに至った。

どちらにせよ、我々はこの者たちはNATO以外の所と関係がある人々に違いない、という結論に達した。

 リーギーはさらに続けた。
我々と接触してきた者たちは、『〔‥‥〕テロ活動に使われる爆発物やその他の装備など、活動に必要な道具は〔‥‥〕私たちがあなた方に提供します。あなた方はただ作戦を実行してください。作戦を実行していただければ、私たちは〔‥‥〕多額のお金をお支払いするつもりです』と言っていた。彼らは、『標的が何であれ、作戦が実行されれば一定額をあなた方に支払う』と述べていた。

 テロ組織ジョンドッラーの元首領は、次のように語った。
最終的に、双方〔=NATOとジョンドッラー〕は、テヘランに作戦を移動させることで結論・合意を得た。また、我々はマスコミに対しても幅広く働きかけること、そして第三のポイントとして、特定の標的や人物らに〔テロの〕狙いを定めること、などでも合意した。この3点を最初に明確に持ち出したのは彼らの方であり、我々もそれを受け入れた。我々の方は〔テロを〕準備するため、彼らに装備の提供を要求した。

〔中略〕

 プレスTVのインタビューを受けたリーギーは、さらに「私に残された唯一の道は、神の御前で悔い改めることだけである。他の方々に対して私が言いたいのは、人はいかなる時も、精神、信仰、良心、宗教などすべての条件が満たされない限り、他の人の血を流してはならないということである」と続けた。

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:19246 )