ブラジル訪問中のエルドアン首相「ウラン交換合意を守り抜く」
2010年05月27日付 Radikal 紙

■ブラジリアでルーラ大統領と合同記者会見を開いた
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はイランの核計画に関する交換合意について、「私たちは、イランで提示した10項目の合意書に調印を結んだ国家としてこれを支持し、守りぬくつもりです。なぜなら私たちは信念を持ってこの任務に着手し、これを自覚し、このことが正しいと信じているからです」と語った。

エルドアン首相とブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領は会談を行い、その後、合同記者会見を開いた。
エルドアン首相はある記者の、「トルコ-ブラジル間での協力は他の諸国家の反発を呼ぶでしょうか?国連安全保障理事会に関して、この点での(首相の)対応はどのようなものになるでしょう、妥協案はあり得るのでしょうか?このプロセスにおいて二国が主導権を握ることは、他国の反発の原因となり得ますか?」という問いに対し、以下のように答えた:
「第一に、私たちトルコ、ブラジルは、今日踏み出した一歩が正しいものであることを信じています。そして、このプロセスをより良いものにし、また拡大させながら、継続していく方向で考えています。今、サンパウロではイスタンブル商工会議所がトルコ製品を紹介するフェアを開催しており、我々の同胞である160名ほどの事業家たちがこれに参加しています。このことは、二国間の協力を発展させていくための、私たちの決意の表明でもあります。
特に経済分野において、トルコ‐ブラジル間の貿易額は、2008年の20億ドルを超える数字を達成しなければなりません。ご存じのように、昨年のこの数字は15億ドルにまで減少しました。私たちは二つの強国としてこの数字に甘んじる訳にはいきません。そしてさらにこれを越えていく必要があると考えています。この意欲は両国が共にもっているものです。
第二に、私たちはたくさんの新しい分野における合意を確認しました。たった今私たちが行った合意が、未来に向けた指針を示しています。
特に、戦略的パートナーシップは非常に重要です。この中には教育から保健、大学間でのあらゆる関心分野や防衛産業なども幅広く包含する、多くの前進があります。私たちはこれらの前進に努め、互いにこれを建設セクターをも含めた形に発展させていきます。」

■「もし世界平和に貢献したいと望むならば…」
エルドアン首相はイランの核計画に関し、以下のように述べた:
「私たちは、イランで提示した10項目の合意書に調印を結んだ国家としてこれを支持し、守りぬくつもりです。なぜなら私たちは信念を持ってこの任務に着手し、これを自覚し、このことが正しいと信じているからです。私たちが世界平和に貢献したいと望むならば、それはこの方法において可能であり、実際に私たちはこの決定においても、あるべき方向で一歩を進めたと考えています。ここには、よく見ないと気付かないことがあります。それは、核問題に関し誰が何を言っているか見てみると、そこで話しているのは全て、核兵器を抱えた国だということです。しかしながら、私たちトルコはそのような矛盾を抱えてはいませんし、私たちの周囲の国家が核兵器を保有することも望んではいません。『核兵器廃止』を唱える国家が核兵器を所有しているのです。これは一つの矛盾ではないでしょうか。私たちは矛盾のない、平和に基づいた仕組みを構築する過程を進めています。皆さんの幸運をお祈りします。」

■二国間で締結された諸合意
記者会見の前には二国間で、二重関税防止協定、関税協力、戦略的行動計画書、ブラジルとトルコの石油会社によって共同で署名された協定書、ブラジル規格機構とトルコ規格協会(TSE)間での協定合意、農業協力に関する協定書に調印がなされた。

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( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:19249 )