イスタンブル征服557周年記念行事、開催―再現劇で征服王も登場
2010年05月29日付 Milliyet 紙


イスタンブル征服557周年記念で征服王スルタン・メフメト2世の霊廟で記念式典が行われた。ベオグラード門で行われた式典は祈祷で始まり、兵士は軍隊隊の音楽に合わせて防御壁を攻撃した。今年初めてイスタンブルを征服した指導者スルタン・メフメト2世が馬に乗り、後ろにスルタンの師であったアクシェムセッティンと20名の騎士を伴ってイスタンブルに入城するのを再現した。しかし、オスマン帝国が攻撃した防御壁にはトルコ国旗が掲げられた。これも興味深い光景であった。

イスタンブル征服557周年記念で最初に征服王スルタン・メフメト2世の霊廟で記念式典が行われた。式典は祈祷で始まった。ファーティフ・モスクの庭にあるスルタン・メフメト2世の霊廟で行われたプログラムに、イスタンブル県ムアッメル・ギュレル知事、イスタンブル広域市のアフメト・セラメト副市長、イスタンブル駐在兵司令部を代表してビュレント・ダーサル第23機動歩兵師団少将、ファーティフ区ムスタファ・デミル区長などが参加した。

スルタン・メフメト2世の霊廟に花が供えられた後ファーティフ・モスクの筆頭イマームのオスマン・シャーヒンがスルタンのためにコーランを詠んだ。その後、ギュレル知事と同行者が少しの間霊廟を散策した。ギュレル知事は出入り口でイスタンブル広域市が招待した障害を抱える学生たちと会話した。霊廟でのプログラム後ギュレル知事、イスタンブル広域市のセラメト副市長と関係者は、サラチハーネにあるファーティフ記念碑へ向かった。ムアッメル・ギュレル知事、アフメト・セラメト副市長、ビュレント・ダーサル少将が花輪を捧げることで始まった式典は、立礼と独立行進曲を歌って終了した。ギュレル知事と同行団はこの後ベルグラート門で行われる記念式典に向かった。

■20名の騎手が征服を好演

独立行進曲が歌われ国旗が掲げられた後に始まったベルグラード門での記念式典では、兵士が軍楽隊の音樂とともに城壁に突撃した。家族連れの参加が多かったこの式典で、今年は入口の門を閉ざした城壁が兵士達によって壊された。同時に砲声とともに戦争行進曲が演奏され四方から攻撃が行われた。兵士の中には羊の頭部で門を壊した者もいた。また城壁を占領した兵士は、征服行進曲と共に旗を立てた。今年初めてイスタンブルを征服した征服王スルタン・メフメトが馬に乗り、背後に彼の師であるアクシェムセッティンと兵士を伴って門からイスタンブルに入城するのを再現した。イスタンブル征服式典のために今年初めて馬20頭とオスマン軍騎士を演じるため20名の騎手が起用された。

■高校生から征服行進曲の詩を募集

イスタンブル征服が再現された後、政府関係者から送られたメッセージが読まれた。その日の意味と重要性に関するスピーチが行われた後、ファーティフ・ゲレンベヴィ・アナドル高校の学生のシェイマ・ヌル・アイドゥンさんが征服行進曲の詩を読んだ。記念式典ではイスタンブル代表のペンディク・アタテュルク小学校の一団がアイドゥン地方の舞踊を披露した。イスタンブル征服557周年のため、絵、作文、詩部門で行われたコンテストで入賞した学生にイスタンブル県のムアッメル・ギュレル知事、イスタンブル広域市のアフメト・セラメト副市長、ビュレント・ダーサル第23機動歩兵師団少将が賞を授与した。記念式典は民族舞踊のショーとパレードが行われ終了した。

■親愛なるイスタンブル市民達とともに(この街に)親しみがある

イスタンブル県のムアッメル・ギュレル知事は去り際に報道関係者からの質問に答え、7年半務めたイスタンブル県知事の職務から月曜日に離任することを明らかにした。ギュレル知事は次のように語った。

「これが、私が参加する最後の式典となった。我々はイスタンブル征服577周年を素晴らしい式典で祝った。今年式典の形式を変更し馬を起用することで、より素晴らしいプログラムが行えた。私は最後にこの努力を称える。この征服記念日のためにイスタンブル広域市がつくり、本当に世界のパノラマ式博物館中重要な位置を占める(トプカプのファーティフ公園内にある)博物館を、イスタンブル市民が絶対に巡りその素晴らしさを見てほしい。私はイスタンブル市民がこの式典にもっと興味を持つことを望んでいる。素晴らしい職務ができた。離任後に着任する人々の成功を祈ります。これは順繰りに行われる職務である。親愛なるイスタンブル市民達とともに(この街に)親しみがある。イスタンブルへの思いは胸の内にあるのだ。イスタンブルのために、いついかなる場所でも貢献するつもりだ。皆様に感謝している」と述べた。

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( 翻訳者:熊谷沙織 )
( 記事ID:19270 )