麻薬対策本部局長「アフガニスタンではアヘンに代わってハシーシの生産が盛んになっている」
2010年05月25日付 Mardomsalari 紙

麻薬対策本部局長は、国連事務総長特別代表(アフガニスタン担当)との会談で、国際連合薬物犯罪事務所(UNODC)の統計によると、世界の麻薬消費量は年間4500トンにのぼると指摘し、「NATO統治下にあるアフガニスタンの一部の地域では、アフガニスタン人はケシ栽培をやめ、代わりに大麻の実を栽培している。アヘンの代わりに、ハシーシの生産が急速に広がっている」と述べた。

 イラン学生通信(ISNA)によると、アフマディーモガッダム博士はこの会談で、次のように明言した。「アフガニスタンにおけるこれまでの政情不安、東部国境が閉鎖されるまでの過去30年間の国境地帯の危険性、そして何よりも重要なことに麻薬問題が、30年間にわたってイラン・イスラーム共和国を大いに悩ませてきた」。

(中略)

 麻薬対策本部局長はさらに、次のように述べた。「根本的な問題は、アフガニスタンの人々の経済と福祉である。もしアフガニスタン人労働者がイランで労働に従事せず、同国の農業資源や国内収入だけに頼ろうとしても、彼らは生活費を十分まかなうことはできないだろう。なぜなら、アフガニスタンの国民所得の大部分はイランからのものだからだ」。

 アフマディーモガッダム氏は、イランで労働その他の活動に従事しているアフガン難民の数は合法・非合法合わせて300万人に上ると指摘し、「彼らのうち200万人が労働力となって、〔イランでの〕多くの雇用機会を占拠している。この点に関して、国家安全保障最高評議会の決定により、イランはアフガニスタン人を国外追放するのではなく、彼らの存在を法制化して管理する努力を続けている」と語った。

 同氏はその上で、「イラン・イスラーム共和国は、アフガニスタンのインフラ強化と経済成長に協力している。アフガニスタンの問題は複雑なものである。これに対してイランは、あらゆる協力を行う用意がある。アフガニスタン復興本部もまた、あなた方と連携していくつもりだ」と続けた。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
関連記事(麻薬撲滅本部事務局長代理「覚せい剤を使うと痩せるというのは誤った迷信」)

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:鳥光真理子 )
( 記事ID:19286 )