ダヴトオール外相、国連安全保障会議でイスラエル非難―援助船襲撃問題
2010年05月31日付 Hurriyet 紙

流血を伴うイスラエルの軍事行動後、国連安全保障理事会が開いた緊急会合においてアフメト・ダヴトオール外相は「中継であの野蛮な事態を観ていた」と述べた。またダヴトオール外相はイスラエルの手は血で汚れたとし、この軍事行動をいかなる形でも正当化することはできないだろうと述べた。

以下はダヴトオール外相の発言の要約である。
・32カ国から約600人の民間人が乗っていた船団に対して行われたこの襲撃を、いかなる形でも正当化することはできない。
・イスラエルの手は血に汚れた。これは一つの国家によって為された殺人である。
・中継であの野蛮な事態を観ていた。
・この犯罪を行った国家は、国際社会においてあらゆる正当性を失うだろう。
・テロリストと国家の境界が曖昧になってしまった今日という日は、人類の歴史において不幸な日となった。
・これらの船に乗っていた人々は、パレスチナの子どもたちに必要な物資を運ぼうとしていた。なぜならその子どもたちは全く教育を受けられずにいるのだ。国際社会がそれを認識しているにも関わらず、このような事件が起きてしまった。
・イスラエルはもはやガザ封鎖を終わらせるべきだ。
・イスラエルは国際法に従わなくてはならない。トルコはこの襲撃を非難し、調査の開始を求めている。イスラエルは国際社会と襲撃による死傷者の家族に謝罪しなければならない。船団は直ちに解放され、調査が開始されなければならない。
・トルコは安全保障理事会が(イスラエルに対し)強い姿勢で臨むと共に、イスラエルによるこの攻撃的な態度を厳しく非難し、事件の至急の調査と責任のある全ての関係者の処罰を望む議長声明を採択することを求める。

■少なくとも9名の死者
イスラエルがガザに向かっていた支援船団に対して行った軍事行動で、その大半がトルコ人である、少なくとも9名が死亡したと発表された。また襲撃によって、少なくとも15名のトルコ人を含む数十名が負傷した。
国連安全保障理事会は、ガザへ支援物資を輸送していた船団に対して行われたイスラエルによる襲撃の後、トルコとレバノンの要求で緊急会合を開いた。ロイター通信は、会合が安保理の非常任理事国であるトルコとレバノンの要求によって開かれたと報じた。
ダヴトオール外相は、イスラエルによる支援船団襲撃後、国連安全保障会議の緊急会合に出席するためチリからアメリカへ渡った。
パン・ギムン国連事務総長はその日のうちに行った会見で、イスラエル軍のガザに支援物資を輸送していた船団に対する襲撃によって「ショックを受けた」と語った。
パン国連事務総長は襲撃で死亡者が出たことを非難し、事件に関する包括的な調査が不可欠であると述べた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:篁日向子 )
( 記事ID:19287 )