欧州人権団体、ガザへ「自由船団」第二陣を準備中
2010年06月02日付 Milliyet 紙

イスラエルによるガザ地区への経済封鎖を人道支援船で海から突破しようとしたヨーロッパの人道支援団体は、最初の試みがイスラエル軍による流血の圧力に終結したにも関わらず、次の船の準備を進めている。「ガザ地区解放を目指す欧州キャンペーン」による発表では、「第二自由船団」のために3隻分の資金を集めたと発表された。
初回の船が公海内で「イスラエルによる奪略行為・流血の虐殺」の対象となったにも関わらず、目的を諦めないと発表しているガザ地区解放キャンペーンの代表アラファト・マディ博士は、より多くの船でより多くの支援物資や人員を運ぶ第二の船のための多くの国からの呼びかけに対し、好意的な回答を行なったとした上で、次の船が数週間以内にガザへ出発する予定であることなどを明らかにした。

マディ代表は、「次の船で、特にトルコ側の半公式的な参加の可能性がないとは思っていない」と話し、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相が、費用に関係なくガザへの人道支援を継続すると表明していることに触れた。

イスラエルメディアの面白い主張
イスラエルで最も有力な新聞の一つであるエルサレム・ポストは、エルドアン首相が支援船と共にトルコ戦艦をガザへ同行させようとしていることをイスラエルの首相は懸念していると報道。記事によると、トルコ人有力者との会談でこの件が伝えられたが、トルコ側はその可能性は非常に低いと述べたという。同紙は、エルドアン首相の院内会合での脅迫的な発言や「幸運を祈る」と言った決定がそれ(戦艦の同行)に当たるとする記事を載せている。
イスラエル情報機関に近いことで知られるインターネットサイトDEBKAファイルは、「トルコの将官らはイスラエルのガザ包囲を崩し、9人の死者の復讐を果たす計画を立てている」とした。
DEBKAは、「イスラエルと、イランが主導の下でシリア、ヒズボラ、ハマスの間で繰り広げられていた戦いは、突如としてトルコ‐イスラエルの敵対関係の影に隠れた」と言い、次のように続けた。「アメリカのオバマ大統領が進める融和への努力に対し、トルコの将官たちはイスラエルのガザ包囲を崩し、9人の死者の復讐計画を立てている。イスラエルはテロとの戦いのため、これらを阻止する必要がある。これで両者ははっきりと対立の入口に立たされたことになる」

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:19311 )