カトリック聖職者、殺される―イスケンデルン
2010年06月03日付 Radikal 紙


ハタイのイスケンデルン郡でアナトリア司教代理ルイジ・パドヴェセ氏が自宅で刺殺されるという事件が起こった。パドヴェセ氏を殺害したのは、4年半、同氏の運転士を務めたムラト・アルトゥンであることが判明した。ムラト・アルトゥンは身柄を拘束され、武器も押収された。

イスケンデルン郡のカトリック・アナトリア使徒教会司教代理であったルイジ・パドヴェセ氏は自宅の庭で、ナイフによって首を刺され殺害された。63歳前後のルイジ・パドヴェセ氏殺害の容疑で、同じくカトリック教徒であるムラト・アルトゥンが捕えられた。

事件は郡の海辺部に位置するカラアアチ市のスルタンキョイで今日3日、午後2時45分に起きた。アナトリアとシリアのカトリック教会が帰属するカトリック・アナトリア使徒教会の司教代理であるルイジ氏は、2階建の建物の前庭で刃物によって襲われた。パドヴェセ氏は事件が起きたその直後に死亡した。

通報により駆けつけた警察は、周囲に警戒網を張り巡らせ、捜査を開始した。イスケンデルン郡に2004年に就任し、周囲から愛されていたルイジ・パディセ司教の遺体は国立病院の死体安置所に搬送された。

■運転士の身柄は拘束された
ルイジ・パドヴェセ司教代理の首をナイフで刺し、殺害した疑いで、同氏の運転士であったムラト・アルトゥンが捕えられた。イスケンデルン・カトリック教会の敷地内にいたムラト・アルトゥンは、カトリック教徒であり、また独身であることが伝えられている。

ムラト・アルトゥンの最初の自白によると、口論の末、カトリック聖職者のルイジ・パドヴェセ氏を殺害したという。警察関係者は、同容疑者のこの陳述により、事件は政治的側面を含んでいないことを表明している。

カトリック教会・アナトリア使徒司教区は10年前に設置された。地中海から黒海まで、アンカラからイラク国境までのトルコの半分以上(48万キロ平方メートル)の地域にある教会がここに所属している。

■ハタイ知事「容疑者を拘束した」
ハタイ知事のメフメト・ジェラレッティン・レケスィズ氏は、アナトリア教会司教ルイジ・パドヴェセ氏を刃物で殺害したとみられる人物を捕まえたことを知らせた。パドヴェセ氏が殺害された後、県警本部長のラジプ・クルチュ氏と共にイスケンデルンを訪れたレケスィズ知事は、イスケンデルンの郡長ジェミル・アクサク氏を尋ね、事件に関する情報を得た。レケスィズ知事は記者たちに向けて会見を行い、運転士である容疑者が拘束されたこと、そして彼に精神的な問題が見られたこと、事件が政治的側面を帯びていないことを述べた。同知事は、容疑者がマルディン県のオメルリ郡タウクル村に住民登録をしていること、26歳でイスケンデルン生まれであること、殺害の凶器を所持した状態で取り押さえられたことを明らかにした。レケスィズ知事は、容疑者がパドヴェス氏に約4年間、運転士及び警備員として従事していたことを述べ、「容疑者は2010年5月28日にイスケンデルン国立病院精神科で治療を受けていた。父親であるフェルハン・アルトゥンは約20年間イスケンデルン・カトリック教会で働いており、2006年に退職していた。現在、兄弟が一人と義兄が同じ教会で職務を行っている。パドヴェセはこの地域で活動していたので、皆よく知っている。彼の死を、悲しんでいる。パドヴェセ氏殺害は個人間での事件であると思われる」と語った。知事は、事件があらゆる観点から綿密に調査されていると付け加えた。

■テロリストの攻撃を非難
パドヴェセ代理司教は2日前に、シリア・カトリック教会で開かれた月の最初の講話の中で、イスケンデルンの6人の兵士の殉職の原因であるテロリストの攻撃を非難し、兵士たちに神の慈悲が与えられることを祈り、近親者たちへお悔やみの言葉を述べていた。アナトリア教会の聖職者であるルイジ・パドヴェセ氏は、イスケンデルンには様々な宗教が同時に実践されていること、同郡が多様な文化をはぐくむ土地であることを強調し、「シリア教会の設立は、憲法と政府が信教の自由をいかに大切にしているかを表している」と語っていた。

■イタリアの在イズミル領事カルタ氏が事件発生現場を訪れる
アナトリア・カトリック教会のルイジ・パドヴェセ司教の殺害をうけて、イタリアのイズミル領事スィモン・カルタ氏が、事件発生現場であるイスケンデルンを訪れたことが明らかとなった。在アンカラ・イタリア大使館関係者は、事件が起きてまだ間もないこと、事件の詳細を逐次追っていることを明らかにしながら、カルタ領事がイスケンデルンに向けて出発したことを知らせた。アナトリア・カトリック教会のルイジ・パドヴェセ司教は自身の別荘の庭で刺され、病院へ輸送される途中、死亡した。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:西山愛実 )
( 記事ID:19323 )