イラクのバルザーニー・クルド自治政府議長、トルコ訪問
2010年06月04日付 Yeni Safak 紙


北イラクのクルド自治政府議長であるバルザーニーは、(トルコの)歓待に感謝し、「問題解決に関するこちらの見解を首相に伝えました。暴力の終結のために全力を尽くします」と語った。

トルコを訪問した北イラクのクルド自治政府議長メスード・バルザーニーは、アフメト・ダヴトオール外務大臣と会談を行い、その後二人で質問に答えた。ダヴトオール大臣は、北イラクの自治政府とは共同でエネルギー・商業戦略を進めていくと述べ、「トルコ航空のアルビル便の運航開始を計画しています」と語った。

共同でエネルギー・商業・運輸戦略を発展させていくことを明らかにしたダヴトオール外相は、トルコ国内のテロとの戦いに関して協力を期待していると述べた。「トルコとイラクの軸(協力関係)は中東にとって重要かつ継続的な要素である認識しています。イラクのクルド自治政府とイラクのクルド人同胞も、その重要な要素です。」

■ 「トルコは西洋への架け橋」

いっぽうバルザーニー議長は「我々を歓迎してくださったことに大変感謝しています。我々は親友です。トルコはイラクにとって西洋につながる橋となる国です。問題解決政策にむけた我々の見解を首相に伝えました」と語った。ダヴトオール外相のクルド労働者党(PKK)に関する要請には、「我々は暴力の継続を望んでいません。この件に関しては全力を尽くします」と答えた。

■ ガザの封鎖は恥ずべきことだ

アフメト・ダヴトオール外務大臣は、レジェプ・アクダー厚生大臣とともに、トルコに運ばれた17名の負傷者と、それ以前に運ばれた2名の負傷者の治療を行っているアンカラ・アタテュルク・教育研究病院を訪問した。ダヴトオール外相は、今日(6月4日)国民として示された結束について、全ての関係機関に感謝すると述べ、「家族と対面する国民を、神がもう二度と離さないよう祈ります」と語った。「ガザへ向かった国民は、全ての人々の代表だったのです。国際社会がこのような災禍・虐殺・蛮行を目の当たりにし、その後もガザの封鎖が続くようであれば、これは誰にとっても恥ずべきことです。この攻撃の結果は責任者とその国々が問われることになるでしょう。

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:19330 )