エルドアン首相、サウジ・マネー流入の噂を否定
2010年06月10日付 Zaman 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は以下のように述べた。「複数のメディアで、サウジアラビアからトルコに150億ドルが流入し、このお金が有価証券投資や預託金増加の原因になっていると報じているが、それは真っ赤な嘘である。根拠のないうわさだ。こんな嘘はどうか信じないでください」。

首相は投資協議委員会会議後の記者会見で記者団の質問に答えた。

ある記者の「サウジアラビアから国内に150億ドルが流入し、経済危機からこうして回復したとの噂がある。この件に関してどのようにお考えですか」という問いに対し、首相は以下のように回答した。

「複数のメディアで、サウジアラビアからトルコに150億ドルが流入し、このお金が有価証券投資や預託金増加の原因であると報じているが、それは真っ赤な嘘である。根拠のないうわさだ。こんな嘘はどうか信じないでもらいたい。報道で、『2006年5月の銀行預金の月間増加分は235億リラ、前月比で10%を記録した』と述べられているが、この預金高は、国内に住む人々の預金です。預金増加は実際のところ、2006年5月に為替レートが変わったことによる。実際中央銀行も必要な説明を行った。こうしたことに関し、我が国にしっかりした経済構造があれば、こういった(外貨)流入も起こりうる」。

エルドアン首相は、投資協議委員会のメンバーらが、投資環境改善に向けた政府の取り組みを高く評価し、政府の活動が成功して満足していると述べていると話した。

首相は投資協議委員会後の記者会見でインタビューを受け、委員会メンバーは、トルコが強い経済構造を証明し、政府のしっかりとした政策のおかげで、トルコが揺れ動く世界経済を最も上手く操った国の一つとなれたことを再度強調していたと述べた。

首相は同会議において、トルコがこの不況の時代を、特に国家財政において深刻な破たんが生じる前に、また金融界への干渉が必要だと感じる前に、乗り切ったことも言及されたと語り、以下のように続けた。

「会議では、さまざまな国際機関により右肩上がりの成長が議題とされた。トルコ経済における急成長は、投資環境に大きく貢献すると述べられた。無論、会議ではトルコの投資環境もあらゆる方面から検討された。委員会メンバーは、我々の投資環境改善に向けた取り組みも高く評価し、政府の活動が成功して満足していると述べた」。

首相は、委員会メンバーが同時に複数の貴重なアドバイスをくれたと言い、そのアドバイスに、これまで同様今後もしっかりと従い、実行すると述べた。

労働市場のさらなる柔軟化や、関税プロセスの迅速化、中小企業団体(KOBİ)の資金繰りを容易にするなどの問題において、現在政府が行っている投資環境改善への取り組みが着手されたと首相は言い、この取り組みは将来急速に進展するだろうと話した。

首相は、会議に参加した各国の企業の代表者らに、そして招待を受け委員会へ参加し、さまざまな取り組みで支援を行ってくれている人々に、感謝の意を述べた。

首相はある質問を受けて、直接投資という点で昨年は77億ドルものお金がトルコに投資されたこと、今年はこれを上回る予想であると明らかにし、これらの取り組みを、企業や投資会社とともにとしっかりと続けていると述べた。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:19379 )