クルド語放送TRT6に出演した歌手ロジン、ヌサイブンでの批判に反発
2010年06月15日付 Radikal 紙


マルディンのミディヤット郡をコンサートで訪れた歌手ロジンは、TRTのクルド語放送TRT6の番組に出演したためにこの地域で疎外されるようになり、ヌサイブン郡でのコンサートができなかったと話した。ロジンは、「この扱いはあたかも誰かを殴ったり、殺したりしたかのようだ。私達が何をしたというのか」と話した。

開会式への参加とコンサート公演を目的としてミディヤットを訪れたロジンは、TRT6の番組に出演したとして彼女を批判する人々を強く非難すると同時に、質問にも答えた。コンサートの前に短時間の会見に応じたロジンは、政治的意見は全くないこと、アーティストは自由であるべきだと主張した。ロジンは次のように話した。

「歌は、いかなる政治的意見にもなるべきでない。政治は全てのアーティストが自分の味方になるよう望んでいる。私達からすれば、アーティストは自由でなければならない。全ての人のもの、全ての人の心へ訴えかけなくてはならない。全ての人を愛せなければならないし、みんなもその人を愛せなければならない。なぜなら、歌は感情や、人間らしさを表す言葉だからだ。いかなる政治的言葉でもない。今お話しした理由から、残念なことに何年もの間、ヌサイブンでコンサートができていない。あるテレビのチャンネルでクルド語の歌を歌えば、ひどい目にあう。私達はクルド語の歌を歌った、そのことにどんな悪いことがあるのだろうか。今の時代、自らを解放すことは素晴らしいことに違いない。しかし私は一度も自分を解き放つことはなかった。なぜなら私は誰かのものであったためしがないからだ。この時代、人は誰かのものになるのだ」

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( 翻訳者:小川玲奈 )
( 記事ID:19428 )