EUのトルコ政策に大きな変化?―独ヴェルト紙レポート
2010年06月16日付 Hurriyet 紙

EUは、トルコが西側から遠ざかり、過激なイスラム団体に接近していると考えて、トルコへのビザ撤廃と重要協議事項の提示のため新たな対トルコ政策を練っている。

政府に近いとされるリベラル系新聞のディ・ヴェルト紙(ドイツ)は、トルコの最近の外交政策を取り上げたレポートを作成した。レポートでは、EU外交筋がブリュッセルで新たな対トルコ政策を極秘に練っていることが述べられた。

同紙によると、EUは年末のトルコ・サミットでトルコに対して重要な提案をおこなうといわれる。対トルコの新たな政策を練っているEU外交官は、重要協議事項の提示し、同国に対しビザを撤廃すると述べた。また、トルコは重要な国際社会の一員であり、西側のためにこの役割を果たすよう求めた。

■ イスラエルのマルマラ号攻撃で関係悪化

ディ・ヴェルト紙のレポートでは、イスラエルがガザ支援船を攻撃しトルコ人9名を殺害したことが、トルコが最近西側と距離を置いている原因だと述べた。しかし、トルコとイスラエルの関係が崩れたのは2008年であるとされた。

トルコがイスラエルとシリア間の和平交渉のため仲介役を果たした際に、イスラエルがガザに向け軍事作戦を展開しパレスチナ人約1500人を殺害した。攻撃の前に時のイスラエルのエフード・オルメルト首相がトルコを訪問したが、エルドアン首相には攻撃に関して一切説明を行わなかった。

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:19439 )