首相と参謀総長、PKK襲撃地を電撃訪問
2010年06月20日付 Hurriyet 紙


エルドアン首相、イルケル・バシュブー参謀総長、軍司令官ら、ベシル・アタライ内務大臣、ヴェジディ・ギョニュル国防大臣、ハカン・フィダン国家諜報機構事務次官、ムアメル・ギュレル治安・安全保障担当事務次官が、ヘリコプター五機で襲撃の起こった地域へ行った。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は殉職者のために行われた式典の後、式典に参加していたイルケル・バシュブー参謀総長と各軍司令官、大臣とともに検討会議を行った。

ヴァン県のユスフ・チュルグト軍警察航空中佐記念兵舎でハッキャーリのテロリストによる襲撃で殉職した兵士たちのために行われた式に参加したエルドアン首相は、その後に同じく式に参加したバシュブー参謀総長と各軍司令官、大臣らと兵舎で集合した。エルドアン首相に襲撃に関する情報が地図に沿って伝えられた。エルドアン首相は会議の後、待機していたヘリコプターに乗って襲撃のあった地域を訪れた。

■現場で調査

エルドアン首相はヴァン県で殉職した兵士のために行われた式典の後に、参謀総長イルケル・バシュブー大将とジェミル・チチェキ国務相兼副首相、ハヤティ・ヤズジュ国務相、ヴェジディ・ギョニュル国防大臣、軍警察総司令官アティラ・ウシュク大将や空軍総司令官ハサン・アクサイ大将とともにヘリコプターでシェムディンリ・テケリ地域の大隊司令本部に来た到着した。そこで、ギュルビュズ・カヤ少佐から襲撃に関し、地図を使った説明が行われた。

カヤ少佐は、襲撃は夜中の11時半ごろ初めの人影が目撃されてから、人影の見えた場所に砲兵が発砲し、他の重火器が放たれたと説明した。また、最初に見えた人影が発砲に対し反撃を行わなかったため、この人影が羊飼いか、村人または密輸業者かもしれないと誤解されたと述べた。

■250人という主張

参謀総長イルケル・バシュブー大将はいくつかの報道機関紙で襲撃を実行したテロリストの数を250人前後であるという情報が採用されていることに触れ、これは真実とは異なり、「この数は間違いだ」と述べた。イルケル・バシュブー大将は、57人の武装グループがその地域へ来て、23人のテロリストグループが襲撃を実行したと説明した。

事実関係の説明の後、エルドアン首相は隊の中の将校食堂に移り、戦闘で軽傷を負った兵士たちに会った。兵士たちと親しく話しをしたエルドアン首相にアイランがふるまわれた。

その後、エルドアン首相はテロリストが侵入し最初の激しい交戦が行われたゲディくテペ地域をヘリコプターで視察し、砲座を訪れた。エルドアン首相に参謀総長バシュブー大将も付き添った。その間、コブラ・ヘリコプターがひっきりなしに飛行した。

■コブラ・ヘリコプターは発熱爆弾を投下

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相と参謀総長イルケル・バシュブー大将、大臣らや各軍司令官はその地域で行われた調査の後、ヘリコプターでテケリ軍警察国境大隊を後にした。首相と随行者たちを乗せたヘリコプターが飛び立つ際、コブラ・ヘリコプターはロケット攻撃に備えて周辺に「発熱爆弾」を投下し、安全を確保した。発熱爆弾はロケットの標的を惑わせ、狙ったものに到達するのを妨害する。

■各国大使がヴァンを後にした

一方、ヨーロッパ連合の会議のためにヴァン県を訪れており、殉職者の葬儀に参加したスペイン、イギリス、フランス、ギリシャ、ブルガリア、スイス、デンマーク、スロベニア、スロバキア、ラトヴィア、ドイツ、オーストリア、リトアニア、ルーマニア、ポーランドの大使らは、葬儀の後アンカラに戻った。

大使を代表してスペイン大使のジョアン・クロス氏がヴァン県から去る前に新聞記者たちの質問に答えた。クロス氏はいくつかのEU加盟国もテロの襲撃に苦しんでおり、トルコが経験した状況と痛みを理解していると述べた。EUの大使として葬儀に参加し哀悼の意を示したと述べ、「トルコ国民と兵士が受けた苦しみと悲しみを、自国に伝えます。そのために我々はここにいるのです」と語った。

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( 翻訳者:清川智美 )
( 記事ID:19465 )