「あれはアンカラ猫ではなく、ヴァン猫!」―金眼銀目猫論争つづく
2010年06月23日付 Zaman 紙


アンカラで計画されている猫の絵のロゴに関し議論が続いている。ヴァン商工会議所のザヒル・カンダシュオール会長は、ヴァン市民はこの状況に不快感を示していると述べた。

片方の目が青でもう片方が黄色の目をしたアンカラ広域市の猫のロゴに関し、ヴァンで議論が起こっている。ヴァン商工会議所のザヒル・カンダシュオール会長は、ロゴの猫の目はヴァン猫のものであると主張した。

ヴァン猫と似た特徴を持っているアンカラ猫が、アンカラ広域市のロゴとなることに関し、首都アンカラとヴァンで議論が巻き起こっている。ヴァン市民は、片方の目が青でもう片方が黄色の目をしているのはヴァン猫だけであるとした。ヴァン商工会議所(VATSO)のザヒル・カンダシュオール会長は、ヴァン100年大学(YYÜ)のキャンパス内にある「ヴァン猫の家」を訪問し、猫を抱きながら新聞記者に説明をした。いつも冗談を言っているカンダシュオール会長は「メリフおじさん(アンカラ市長)は君たちに何と言ったんだい?頭にきたんだよね、とっても。不愉快だよね?」と言って猫をなでた。

ヴァン商工会議所(VATSO)のザヒル・カンダシュオール会長は「ヴァン猫の家」の前で、アンカラ広域市の新しいロゴにある(猫の)目はヴァン猫のものであると主張した。カンダシュオール会長は、「(アンカラ)市長はこのことに関し重大なミスを犯しました。この件でヴァン市民はとても不愉快に思っています。多くの人が私のところへやって来て、『デモをしよう。反発を示そう』と言いました。私は承諾しませんでした。私たちがアンカラに従順だといって、市民は私たちに対し反発しています。アンカラ市長がみせた猫もヴァン猫です。その猫はアンカラで生まれたとしても、父親はヴァン猫でしょう。とりわけギョクチェキ市長がヴァン猫を抱いて市議会に登壇し、『これhが、アンカラ猫です』と言ったのは、私たちに対する侮辱です。私たちの猫(ヴァン猫)として受け入れられないのなら、この問題は国民の判断に任せます。ヴァン猫はヴァンの象徴です。アンカラ市長を緊急にヴァンに招待します。ここに来てもらって、彼にヴァン猫の歴史を説明します」と述べた。

ヴァン商工会議所のカンダシュオール会長の会見を受け、アンカラ広域市は文書で説明を行った。文書の中でアンカラ側は、カンダシュオール会長は新しいロゴが世論の大きな関心を呼んでいることを利用し、売名行為のためにこうした説明を行っているとし、2種類の猫の特徴について説明した。説明では次のように述べられた。

「ヴァン商工会議所の会長は、おそらくヴァン猫とアンカラ猫の特徴をとても良く知っているはずだ。インターネットで2種類の猫の特徴を探せば、アンカラ猫とヴァン猫の特徴と違いを簡単に見つけることができる。これほど簡単に解決できる事柄で論争が起こるのは我々の理解を超えている。アンカラ山羊(アンゴラ)とその他の山羊、アンカラうさぎ(アンゴラうさぎ)とその他のうさぎが違うように、アンカラ猫とヴァン猫の特徴も違う。アンカラ猫の毛は完全な白で長毛である。ヴァン猫の毛は短毛で、頭部としっぽには黄色の模様が見られる。ヴァン猫の目は琥珀色だが、アンカラ猫の大部分は目が青と黄色の2色になっています。違いがこれほど明らかであり、アンカラのロゴに関し議論をしようとする人がいるとは理解できない。」

アンカラ側によるこの説明に対しヴァン商工会議所が返答をした。商工会議所は説明で、宣伝したがるのはアンカラ広域市の伝統であることは皆知っているとし、次のように述べた。

「アンカラで行われた観光フェアで、ヴァン猫を優秀賞として表彰したのはメリフ・ギョクチェキ市長である。ギョクチェキ市長もとても良く知っているように、1970年代から現在に至るまでヴァン県、ヴァン市、ヴァン事業者団体、各市民団体(STK)が知名度を高めてきたヴァン猫は、最近では、イズミル・トラベル・トルコ、イスタンブル・エミット・フェア、アメリカ・トルコフェスティバル、FIBAバスケットボール・チャンピオンのマスコットといったように、さまざまな舞台で高い評価を獲得してきましたが、残念ながらアンカラ猫にはこのような来歴がない。過去にアンカラ市長が観光フェアでアンカラ猫を紹介し、支援していれば、我々は猫の間にある差異を、もっとよくわかりあっていただろう。インターネットの情報の利用に関していえば、アンカラ広域市の関係者には、もっと情報を丁寧に検索するよう、忠告する。インターネットをクリックすれば、アンカラ市長が紹介した猫がヴァン猫の特徴をもっていることは明白である。忙しい市長の任務があるのだから、ギョクチェキ市長には自身の職務への専念を勧める。そこでの成功を祈念する。加えていうなら、アンカラ猫の紹介に関し、大衆迎合的なやり方からご都合主義へと転換しようとするこれまでのやり方は破たんしている。ヴァン猫は、この軽薄なご都合主義の材料として利用されることがないほど、すでに世界的価値ある猫になることに成功していることと表明しておこう。」

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:19493 )