手工芸村はできるのか?: ギーラーン文化遺産局長会見
2010年06月23日付 Hamshahri 紙


ギーラーン州の文化遺産・手工芸・観光局局長は、同州に、カスピ海沿岸諸国による手工芸村を建設する計画があると発表した。

オミード・アズィージィー同局長は、メフル通信への取材に答え、「今年度、同建設計画には、250億リヤール(約2億円)の拠出が予定されている」と述べた。

なお、手工芸村に関連して、記者からは次のような質問が出された。
「ギーラーン州の手工芸バーザール建設の計画が以前発表されたが、具体的な計画遂行に至っていないのは何故か。同計画案の承認、すなわち、大統領の第1回ギーラーン州訪問から4年以上がすでに経過している。」

これに対し、同局長は、「予算の不足が、同計画の実行を妨げている最大の要因である」と述べた。

ギーラーン州の文化遺産・手工芸・観光局局長は、ギーラーン州の手工芸バーザール建設計画について、現在までに予備調査のための40億リヤール(約3450万円)が拠出されたに過ぎないと述べ、さらに「同バーザールは、ギーラーン州内の16行政郡すべてに建設されるものであり、それぞれの建設予定地は、2000平方メートル以上の敷地を確保しなければならない」と発言した。

また、同局長は、経済における伝統手工芸の役割について触れ、「経済の発展を促進するばかりでなく、雇用を創出するものであり、また、少ない投資で高い収益が得られる産業でもある」と述べた。

さらに、アズィーズィー局長は、手工芸を、民族の歴史的アイデンティティを示すものであると位置づけ、こう述べた。「伝統手工芸は、我々の文化遺産の一部である。現在に生きる我々もまた、これらが、いかなる技術や美しさに裏付けられたものであるのかを知る必要がある。」

同局長は、「ギーラーン州の経済、および、農業や酪農といった産業形態に注目するならば、多くの地域特有の伝統手工芸もまた、これらの環境の下で形成されてきたものであり、影響を及ぼしてきたものである。」

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:前田君江 )
( 記事ID:19504 )