1500年前のシリア語聖書、ムーラで押収
2010年06月25日付 Radikal 紙

ムーラにおける警察の捜索で、鹿革にシリア語で書かれた1500年前の聖書が押収された。

この歴史的な聖書は、市場価格が100万米ドルちかくに及ぶことが明らかとなっている。聖書が押収されたことに関連して、建築請負業者が一名、繊維業者が一名、建築資材の販売業者が二名逮捕された。

ムーラ県密輸および組織犯罪対策室のチームは、密告を受け、昨日(6/24)の17時頃に、ムーラ―マルマリス道上のデヴラント交差点において一台の車を停止させた。この車を捜索したところ、トランクから65ページにわたる鹿革で出来た聖書を発見した。この1500年前のものであるとされるシリア語聖書は、市場価格が100万ドルにも及ぶといわれる。車内に乗っていた建設請負業者のA・K(51歳)、繊維業者のN・Ş(42歳)、建設資材の販売者であるM・E(47歳)とR・T(38歳)が逮捕された。4名の容疑者たちは、警察署での事情聴取において、この聖書は道で偶然見つけたものであると話している。

ムーラ県博物館局は、調査を行い、この聖書が本物であることを明らかにした。博物館の発表した報告書は以下の通りである;

「まず、革製の本の表紙の部分を調査し、使用されている素材が古いものであることが確認された。手書きのシリア語によるこの聖書は、文字の上から色インクでなぞってあり、手が加えられた跡が見られる。これは、元の文字をよりはっきり見せるようにするための工夫だろう。この本は、文化遺産および自然遺産に関する法律(法律2863号)が適用されるものであり、国有財産であると考えられる」

この聖書が押収され保護される一方で、逮捕された四名の容疑者には「歴史文化財所持」の罪でムーラ裁判所に本日(6/25)付で送検された。

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( 翻訳者:沓澤実紗子 )
( 記事ID:19515 )