イラン最高裁判所長官「シオニストたちはムスリムとキリスト教徒を『時代のステージから抹消』しようとしている」
2010年06月15日付 Mardomsalari 紙

イラン最高裁判所長官は、テヘラン及びイラン北部を管轄するアルメニア正教の大司教との会談で、「シオニストたちは我々とあなた方の共通の敵だ。彼らは我々を、『時代のステージから消し去ろう』としている」と強調した。

 ファールス通信がイラン最高裁判所広報の発表として伝えたところによると、アーヤトッラー・モフセニー=ゴルカーニー長官は月曜日の朝、テヘランとイラン北部を管轄するアルメニア正教の大司教やアルメニア正教徒代表の国会議員ら〔※〕、及び彼らの随行団と面会した。
〔※イランでは全国会議員290名中、アルメニア・キリスト教徒、アッシリア・キリスト教徒、ユダヤ教徒、ゾロアスター教徒の各宗教少数派用に議席が特別に用意されており、そのうちアルメニア・キリスト教徒はエスファハーンとテヘランの選挙区に2議席が割り当てられている〕

 この面会で長官は、大司教とその随行団に歓迎の言葉を述べつつ、「〔‥‥〕我々には共通の敵が存在し、彼らは我々の存在を貶め、ときに抹殺しようと試みている。われわれはこうした状況のなかでともに暮らしているのであり、それゆえこうした会合を〔折りに触れて〕開き、ムスリムとアルメニア正教徒の二つの社会の団結を図ることには、きわめて大きな価値がある」と語った。

 同長官はまた、「偉大なるコーランにはキリスト教徒を、愛情を持ったやさしい民、真理(神)に服従し、ムスリムにとって敵対的でない民として紹介している一節がある。我々の共通の敵であり、我々を時代のステージから抹消しようとしているシオニストとはまったく違う」と付け加えた。

〔中略〕

 この会見で、アルメニア正教の大司教もまた、最高裁判所長官に感謝の言葉を述べつつ、「私もあなたのお言葉に賛同する。二つの偉大な神の宗教に連なるキリスト教徒とムスリムには、世界の不正義と闘う力がある〔‥‥〕」と語った。

〔後略〕

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:米川千帆 )
( 記事ID:19518 )