公定最低賃金、すこ~し値上げ
2010年06月26日付 Hurriyet 紙

成人に適用される公定最低賃金が、来月22リラ値上げされる。

最低賃金調整委員会の方針では、2010年7月1日~12月31日の間に適用される公定最低賃金が来月改正される。

改正によって、年度の前半に16歳以上の人は最低賃金が5.2%増やされ、年度の後半には、4.3%の値上げが行われる。これによれば、現在16歳以上の独身労働者が総額729リラ、手取り576.57リラである公定賃金は、4.3%の値上げによって、総額760.50リラ、手取り599.12リラに上昇する。

16歳未満の労働者に適用される最低賃金については、来月より、19.33リラ値上げされる。現在16歳未満の人々は総額621リラ、手取り499.25 リラである最低賃金は、この値上げによって、総額648リラ、手取り518.58リラとなる。カプジュ(アパートの管理人)は、総額729リラ、手取り 619.65リラと定められている最低賃金は、総額760.50リラ、手取り646.42リラに上昇する。

■ 雇用者の費用も増加

7月1日より行われる改正は、最低賃金のために行われる控除額と雇用者の費用も上昇させる。最低賃金のうち、16歳以上の労働者を対象におこなわれる控除額は161.38リラ、16歳未満の労働者を対象に129.42リラ、カプジュを対象に114.08リラである。最低賃金の雇用者の負う合計費用は、16 歳以上の労働者を対象に924.01リラ、16歳未満の労働者を対象に823.39リラ、カプジュを対象に924.01リラとなる。新しい最低賃金とともに社会保険料の基準額となる下限・上限も変更となる。

現在、最低賃金の総計額である729リラに対する保険料の基準額の下限は760.50リラに、4,738.5リラである保険料の基準額の上限は 4,943.25リラになる予定である。一方、最低賃金の値上げは、最低賃金を指標とする社会保険と一般健康保険法に応じて適用される行政上の罰金も値上げされる。新しい最低賃金とともに、保険料の基準額の下限・上限額は2010年7月1日~12月31日の間に適用される。

■決定には雇用者側の同意はなし

最低賃金調整委員会では、今年適用される最低賃金の決定において、政府、労働者と雇用者側の間で合意には至らなかった。トルコ労働者連合(Türk-İş)は、「提案が政府と雇用者側によって考慮されず、最低賃金の決定に対する呼びかけを無視したこと」を理由として委員会から抜けた。

トルコ労働者連合は、2010年に調整される最低賃金が、「信頼できる、客観的で科学的データから離れた形で決められた」とし、「不十分で、人間としての生活レベルを保障するには至っていない」と抗弁した。

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( 翻訳者:能勢美紀 )
( 記事ID:19522 )